＠下北沢 ザ・スズナリ(2008/7/30-8/11 16ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari/top.html
全指定 前売3800円、当日4300円 特割3300円（30・31日）
脚本・演出：青木豪 照明：清水利恭 美術：田中敏恵 舞台監督：筒井昭善
効果：青木タクヘイ 音楽：DubRIN'=峯岸信太郎 演出部：伊倉真理恵
宣伝美術：高橋歩 宣伝写真：中西隆良 制作：菊池八恵
企画制作・主催：グリング
episode.0
episode.1 「花火の約束」
episode.2 「僕の好きな先生」
episode.3 「朝顔」 旧作(for oi-scale)
episode.4 「北向きの女」 旧作(for PARCO presents LOVE30
vol.2)
episode.5 「ピース」
出演：
萩原利映 ：南沢葉子(元小学校教師)
林和義 ：秋山昇 (不動産会社社長)
中野英樹 ：井上智之(内装業)
星野園美 ：井上弥生(智之の妻)
遠藤隆太 ：寺岡亘 (そこで働く茶髪の男)
二階堂智 ：安東豊 (智之の友人)
佐藤真弓 ：安東郁子(豊の妻) [猫のホテル]
杉山文雄 ：安東善人(豊の兄)
鬼頭典子 ：羽鳥美佐子(昇の愛人) [文学座]
黒川薫 ：町田直弘(昇の会社で働く男)
2008/8/9(土)曇 3:05-4:47PM(1'41)後方中央 客席満員(150人)
客層：老若男女幅広く、20-30才代中心も中年男性の姿目立ち。
客入れ：ベンチ？2列、ひな壇に椅子10列。最後尾はベンチでなく椅子としてびっ
しり。若い番号の人は早め入場が吉。 折り込みチラシ極厚2cm 輪ゴム留め。
落としそうで心配。 折り込みチラシ B5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ。
予定。作演出役者とも大人気。次回公演。来年3月 新作＠青山円形。 物販。
上演台本、DVD。カーテンコール1回1分。 中野さんのカミカミぶりに暖かい笑い。
外部書き下ろし作に新作をくわえたオムニバス上演。
舞台。コンクリートの小空間。アーチが前後3層、両扉式の前後壁があり、設定や
奥行き変更。屋上、エレベータ、マンション、戸外広場など。幕間を中心に共通する
登場人物・南沢葉子の携帯電話書き込み文を壁に投影。
お話。「ピース」とは得難いものと、種々の愛憎と顛末を描く群像劇。同級生との
再会と不義の恋「花火の約束」、ままならぬ愛「僕の好きな先生」、弟夫婦の酷い
仕打ち「朝顔」、裏切りと報われない愛「北向きの女」、怒りと願い「ピース」。
夫と死に別れた母子家庭の女性を狂言回しのよに、周辺と彼女の心象(ブログ書き
込み）を綴っていく。
醜い現実と受け止める意志 を冷静も熱く語る。世の中いろいろと、愛したり憎ん
だり育んだり殺したり。南沢葉子を主軸に、近隣で起こるほとんど無関係の事件を
描く。あずかり知らぬが密接した醜い現実、というのがリアル。ラスト、生まれて
くる子供へ平穏たれとの願いが切実に響いて印象。
また、蛾を極端に忌み嫌うが、受け入れていく姿に人間や現実に対する気持ちの変化
を重ねて巧み。蝶と思ってもほとんどは蛾、物語の街では蛾は異常発生、しかし
モスラ＝蛾の化身は人類の味方である 等の使い方も心憎し。
役者。同級生と不義に転がりそうになる女役、佐藤真弓。黙しての悪女な目線が艶っ
ぽい。男がいないとダメ、ダメとわかってもダメな女役、鬼頭典子。危険なかわいさ
泣けるほどあわてん坊な女、星野園美。素直さに思わず笑み。
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