＠新宿御苑前 シアターブラッツ(2009/9/9-15 11ステージ)
http://www.theater-brats.jp/
全自由 前売2500円 当日2800円 学割2000円 平日昼割引2200円（前売・当日共）
作・演出：松居大悟 演出補：久保大輔 演出助手：青木直也、山腰宜正
舞台監督:川除学（至福団） 舞台美術:袴田長武＋鴉屋 照明:伊藤孝（ART CORE）
音響:森優太 音楽:GosenfuStudio 映像:橋爪知博 衣裳:本間圭一 友達:北川隆来
宣伝美術:今城加奈子 制作:半田桃子ほか 企画製作:ゴジゲン
出演：
加賀田浩二：ジェームス(地元で予備校生 秀島とコンクル向漫才コンビ) [飛ぶ劇場]
東迎昴史郎：秀島 （地元で予備校生 阿部家のお隣が実家）
貫井りらん：夏 （地元で予備校生) [湘南アクターズ]
大村学 ：コッシー（地元で予備校生 元秀才）
奥村徹也 ：マサオ（上京して大学生 金髪）
西岡知美 ：吉川 (マサオ恋人） [カミナリフラッシュバックス]
目次立樹 ：うり坊（上京して大学生 マサオ友人）
平岩久資 ：テル （ジェームスら同級生・正の兄）
田中美希恵：しずか（テル妹）
松居大悟(写真出演)：阿部正（故人）
2009/9/9(水)曇 7:05-8:54PM(1'49)中段中央 客席9割(70人)
客層：20-30歳代中心、学生多目かな。男女半々。
客入れ：開場時で20人ほど。桟敷1、高低差あるベンチ7段。どこでもいいかなと。
折込チラシそれなり。パンフ B5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演
来年4/28-5/2「俺はただビデを取り出したいだけ(仮）」＠吉祥寺シアター。
物販。Ｔシャツ1500円 クリアフェイル100円 公演DVD。カーテンコール1回1分。
慶大サークル出身、旗揚げ2年目で動員千人超えと人気。来年は中規模の吉祥寺シア
ター進出と順風満帆。
舞台。リアルに造り込まれた、生活感ある路地兼庭。ハの字に開いた装置、上手に
縁側廊下、襖障子。ちと安普請の日本家屋。中程の廊下から台所、居間に繋がり。
物干竿、がらくたが置いた路地を挟み、下手手前に鉢植え、トタンの物置。その奥に
コンクリブロック塀に囲まれた隣家屋根。そのまま真っ直ぐ突き当たりが往来。
お話。もてもてで青春謳歌を成りすました大学生達が久々に返る地元。待っていたの
は浪人生の元同級生。見栄っ張りの自慢話も安メッキとはげ落ち。そこは互いに見て
見ないふり、影では失笑。ダメ人間通しでなあなあな関係性。でも、自殺した同級生
の実家で落ち合ったのは、甘い傷の舐め合いをするためじゃない。彼は彼らが殺した
のも同然なのだから。
重い現実をとほほな笑いで絡げる重喜劇。惨めで格好悪い男子ばかり、拍車を掛ける
見栄っ張りと現実逃避癖。背景は救いのない現実、悲劇的なシチュエーション。
生き地獄を後ろ向きに七転八倒、なれ合うダメさ加減が失笑、苦笑を誘う独特風味。
前回の現実離れした馬鹿野郎加減を今回も引き継ぎ。グズグズなのに飽きさせない
話運びなれど、不自然さが点在して奇妙、なんかむずむずするねこ。シチュエーショ
ンコメディの秀作「たぶん犯人は父」、一転して恥ずかしい馬鹿爆発「チェリーボーイ…」
とその延長な今回。前後者の作風(演出）違いに戸惑い。作風自爆が身上なのかしらん。
役者。板挟み役、加賀田浩二。感情移入できる、ほどよい隙間があって○。今回も
好客演。場の壊し屋、田中美希恵。だみ声ですれた振る舞いも、実は誠実。アクが
濃くも美味しいキャラで印象深し。
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