[前頁] [ホーム] [一覧] [次頁]

 くじら企画 大竹野正典没後10年記念公演「海のホタル」

 @大阪周防町 ウイングフィールド(2019/01/18-20 5ステージ)
 http://wing-f.main.jp/
 全自由 前売3000円 当日精算3000円 当日3300円 ペアチケット5000円
 U25(25歳以下)2500円

 作:大竹野正典 演出:くじら企画 舞台監督:塚本修 照明:池辺茜
 音響:大西博樹 制作協力:(同)尾崎商店 製作:塚本修 後藤小寿枝

 出演:
                初演       今回
                2005/12/9-11   2019/01/18-20
                4ステージ     5ステージ
                精華小劇場    ウイングフィールド
                1時間55分     2時間
 レイコ           :川田陽子     林加奈子[(株)MC企画]
 ホカオ(レイコの愛人)   :戎屋海老     秋月雁
 カツヒコ(レイコの夫)、影 :イシダトウショウ ←
 タナベ(スナックのマスター):石川真士     戎屋海老
 スズコ(スナックのママ)  :藤井美保     三好淑子[スアシ倶楽部]
 ヨシモト(レイコの知り合い):後藤小寿枝    小安展子[Arawas Factory]
 九谷保元:レイコの兄、影
 柴垣啓介:レイコの子・長男、影
 森川万里[桃園会]:レイコの子・次男、影

 2019/01/20(日)曇|雨 12:05-2:07PM(2'00)最前列より 客席ほぼ満員(60?人)
 客層:大人中心に2世代。女性過半数かな?。
 客入れ:整理券を配布、きっちり整列して受付・開場。20人ほど。
 折り込みチラシ厚め。パンフ A4 3ページ。顔写真付きはありがたいけど、
 配役がほしいねこ。物販。新グッズ。生原稿プリントTシャツ。戯曲集。
 カーテンコール1回。

 長らく再演されたかった作品。大竹野さん没後10周年に再演。
 舞台。無機質なボックス型テーブルと椅子。
 お話。夫と子を殺害した実際の保険金目当ての殺人事件をベース。女の10年に渡る
 修羅の人生を追う。

 醒めてみる悪夢、救いの無さに震えるねこ。袋小路の犯罪心理をリアルに理性的に
 人間に寄り添って読み解く、大竹野正典の凄さがよくわかる作品。オリジナルな
 くじら企画ならではの泥臭さエグミ、愚かさと滑稽味が堪らない。他の上演じゃ
 満足できなくなるほどに。
 妻役の林加奈子さんは燃え尽きてしまう、社会復帰が危ぶまれるねこ。ダメな男役を
 演じるおっさん俳優はほかに得難い猥雑さがあって素敵。
 音楽の使いが巧いと改めて。聞かせて愛の言葉を♪、トロイメライ♪を修羅でみる
 夢の場面で使い、堪らない。

[月間一覧