＠三軒茶屋 シアタートラム（2021/02/26-03/08 13ステージ）
全指定 一般4500円 U24：3500円 高校生以下1000円 劇場友の会会員割引4200円
せたがやアーツカード割引4300円
＠豊橋 穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース 3/13-14
作：竹田出雲・三好松洛・並木千柳 監修・補綴：木ノ下裕一
演出：多田淳之介[東京デスロック] 美術：カミイケタクヤ 照明：岩城保
音響：小早川保隆 衣裳：正金彩 立師・所作指導：中村橋吾
衣裳アシスタント：原田つむぎ、陳彦君 演出助手：岩澤哲野、山道弥栄
舞台監督：大鹿展明 文芸：稲垣貴俊 宣伝美術：外山央
制作：本郷麻衣、堀朝美
出演： 初演 再演 今回・３演 2012/7/20-21 2016/06/02-12 2021/02/26-03/08 2ステージ 12ステージ 13ステージ 横浜にぎわい座 東京芸術劇場 シアタートラム 1時間24分 2時間10分 2時間13分 九郎判官源義経 関亜弓 大石将弘 ← 武蔵坊弁慶 大寺亜矢子 榊原毅 三島景太 亀井六郎 黒木夏海 山本雅幸 ← 渡海屋銀平 実は新中納言知盛 山崎皓司 佐藤誠 ← 銀平女房お柳 実は乳人典侍局 高橋ゆうこ 大川潤子 ← 娘お安 実は安徳亭 立蔵葉子 ← ← 渡海屋下女･さやま 佐山和泉 ← 相模五郎 深堀見帆 夏目慎也 ← 入江丹蔵 中島真央 武谷公雄 ←
2021/03/07(日)晴 1:02-3:16PM(2'13)下手中段 客席満員(100人)
客層：2世代、女性過半数。
客入れ：感染対策。サーモ検温、手指消毒。最前D列、横1席空け。
折り込みパンフ A5冊子。物販。上演台本。カーテンコール3回1分後、規制退場。
5年振り3演。
舞台。急勾配の島舞台。四角穴5、海上で青、戦場で赤と場の彩り。上空に日の丸
下手側に花道。上下に半透過の定式幕衝立。
お話。源平の戦いを発端から30分早わかり。大歌舞伎の義経千本桜 シーンをちょこ
取り。中盤以降に渡海屋・大物浦をセット組みしてしっかり。壇ノ浦の安徳亭入水
シーンをいくたびか挿入、知盛の怨嗟のほどを裏打ち。
平家物語を死者達の今に活きる声で見聞きする感。現代口語化で判りやすい木ノ下
歌舞伎だけど、多田さん演出は絵面で読み取れて強い印象残し。源氏と平家、
赤と白、生と死。日の丸は平家の赤を囲む源氏の白・旗。客席も赤く染め、
権勢誇る平家勢の見立てだったり、生き残ったもの・未来という現在であったり。
ガツンとくるね。脱ぎ置かれた打掛は死体の見立て。知盛が錨でなく、長刀と
集めた打掛ともに入水するシーンは得心、感慨深し。
義経はじめ現代の若者設定。史実も20代前半・大学生と同年代。生まれたときから
血なまぐさい争いばかり、大学生に一族の命運が託され、勝っても理不尽な扱いを
受けるという。義経の卑怯な戦略も生き残るためで。そう思うと益々泣けてくる。
2019年に木ノ下さんが監修・補綴した、四国学院大学SARP「平家物語 REMASTER」は
史実同年代の学生達による瑞々しい舞台だった。再演、できれば東京でもしてくれ
ないかなあ。
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