MONO 特別企画Vol.3 「退屈への扉」
＠京都 ART COMPLEX1928(2003/12/19-21 5ステージ)
http://www.pan-kyoto.com/ac1928/
全自由(整理番号付) 前売当日とも2000円
構成・演出：水沼健 脚本：故林広志
舞台監督:西田聖[GEKKEN Staff room] 照明:福山和歌子[GEKKEN Staff room]
音響:堂岡俊弘 イラスト：故林広志 宣伝美術：西山英和 制作：垣脇純子ほか
助成：(財)セゾン文化財団 提携：ART COMPLEX1928
企画・製作：(有)キューカンパニー、MONO
出演：
犬飼若浩
エディ・Ｂ・アッチャマン
久野麻子
ごまのはえ[ニットキャップシアター]
山本麻貴
尾方宣久[MONO]
西野千雅子[MONO]
水沼健[MONO]
2003/12/21(日)晴 1:05-2:24PM(1'19) 前方より 客席満員(90人)
客層：20-30才代中心。家族な中高年もちらほら。女性過半数。
客入れ：劇団予約、ＤＭ？、ぴあの３列で整列、3番づつ共通入場。当日券は10分後に
入場。全椅子席、全千鳥配置。平床3列、後5列雛壇。さらに、舞台が高めなことも
あって見易い客席。折り込みパンフ。A4 1枚にあいさつ、キャスト、スタッフ、
コント毎の配役掲載。別紙に関係公演案内。1/4「劇研寄席」＠京都・アトリエ劇研
（エディ、ごま、水沼、西野出演） ＭＯＮＯ次回公演 12月 AI･HALL、シアター
トラムほか
90年代始め、土田英生、水沼健らとコントユニット「ガバメント・オブ・ドッグス」
組んでいた故林広志。旧知メンバーへ台本を提供しての企画。関西での作品上演は
久々とか。
舞台。中央、格子の窓がつられ。両脇に小さな白い机。それだけを入れ替えてのシン
プルな装置。
新旧とりまぜて、ベスト選集の趣。おとぼけ顔に終始しつつ、無自覚の悪意、毒気を
覗かせて面白い、シニカルコントばかり。「ホテル」など回を重ねた作品はもちろん
のこと、いずれも上等の仕上がり。MONOメンバーを始め、うまい役者ばかり。笑いの
ポイントをしっかりと押さえて、楽しさ◎。定期的な企画を希望したいねこ。
プログラム
転換では黒コートの2人がセッティング、ポーズとか小芝居が入り。
１オープニング
社員１：尾方 社員２：山本 後藤：犬飼
会社向かいのレストランで食事中の女性社員２は、男性社員１からの携帯電話を切る
ね、と上手くいってない様子。他の社員の噂で話題転換、ねずみみたいにおどおど
している後藤のこと。後藤現れてぽつり、始まってしまうなあ。
２叱れません
先輩：西野 後輩１：久野 後輩２：山本 宮武：尾方
先輩女性社員は、後輩女性1に説教中。でも、後輩は自分の何が叱られているか、
わからない。目上を立てないと、家が建たないっていうでしょ。は？。言うんです
かあ？と後輩はきょとん。課長からの電話を伝えないからと文句。先輩は後輩１と
一緒に食事をしていたから、受けられなかったと、自分を棚に上げてまで怒り。電話
は後輩２が受けてくれたから、なにも問題ないと知りつつ。先輩は、叱り方がわから
なくて、稽古をしていた模様。どう考えても、叱ることができないと苦悩。思わず
とんちんかんなことをいって、後輩はきょとん、こりゃだめだわ。宮武課長はどうし
て叱り方が上手いんだろう。地球の温暖化問題とかか、冷蔵庫のお菓子を食べられて
しまったか、大小両極端の謝罪と怒りねた。どうやっても叱れない。忙しいのに、
なにをやってるんだと、課長に叱られる三人。先輩の謝罪ときたら、うまいのなんの
って。
３ホテル
チーフ：水沼 バイト：尾方 支配人：エディ 新支配人：犬飼
バイトはチーフに怒られる。バイトは解決策を提案するが、聞く耳をもたないという
か、ぜんぜんわかってもらえない。堂々巡りに怒るだけで、問題そのものの理解力が
ない様子。そこに支配人、これが輪を掛けて、わかっていない。どんどん退行して
いく2人はお互いのこともあやふやになってしまう。そこに助っ人登場、新支配人。
彼の特訓で理解力が急上昇。ところが理解力がありすぎて、バイト君の私生活のこと
までお見通し。勘弁してくださいよ。
４春山と看護婦
春山：尾方 山岡：西野 津田：山本 杉本：久野 インターン：ごま
病院、通院してきた春山は医師がいないとこと、看護婦で対応すると告げられる。
ところがどうも自身なさそう。つけた薬も間違いっぽく、ミスを繕っている様子。
インターンは真実を告げようするが、恐くてできない。問いつめると、マニュアル
通りに（それも○○さんと、読んでいるだけ）対応する木偶の坊状態。おいおい、
どうなっちゃうんだあ。
５海の幸
社員１：尾方 社員２：山本 後藤：犬飼 息子：ごま 母：久野 父：エディ
社員１と社員２は、後藤が開発中のリゾート地で下調べ中。あんなに陰気だった後藤
は、人が変わったように陽気。輪を掛けて陽気な村人達。どう考えても、前向きに
捉えられない不幸にもポジティブ。おまけにホテルには、ねずみがいてやけに活発。
ねずみがいることを気にしないばかりか、友達扱いのホテルマン。おかしい。調べて
みると、長期間滞在すると鬱状態になる火山性ガスが噴出している模様。これは
やばい、と気付いたときには…。
６ＭＯＲＥ家族
夫：エディ 妻：西野 娘：山本 爺：尾方 山脇：水沼
大学の恩師の家へ、相談事があってきた山脇。積極的に聞いてくれる恩師と妻。彼ら
は、山脇以上に彼の気持ちを理解しているという。爺さんと娘もやってきて、共に
感情移入するが、どんどんディープになっていって。
７花園
男１：犬飼 男２：水沼 男３：エディ
ラグビー部員、優勝を喜ぶ。じゃなくて、悲しんでいる？！。思っていることと反対
の感情表現しかできない彼ら、俺たちは社会のはみ出し者だと絶望して、喜色満面。
８温泉旅行
幹事：ごま 後輩：尾方 同級生：犬飼 ＯＬ１：久野 ＯＬ２：山本
営業課慰安旅行。親睦を深めようとの強引な幹事のリードに戸惑いながら、親しみ。
ところがうち解けて話す内に、襟を正さざるを得ない事実があきらかに。次期社長？
、大株主の息子？。タメ口だった幹事は居たたまれず、もう泣きそう。
９お客様センター
女１：久野 女２：西野 女３：山本
やさぐれ顔で煙草をくねらす、男勝りの女性社員達。電話がなると一転、平伏低頭の
謝罪。ここはスーパーのお客様センター。新入社員はその様子にびっくり、自信喪失
ところが電話をうけるやいなや、高圧的。家具の苦情には、家を建て替えてください
とか。これは革命だ、と先輩達も右にならい始めて。
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