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 まつもと市民芸術館 音楽劇 「コーカサスの白墨の輪」

 @三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2005/1/30-2/20 26ステージ)
 http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/frame.html
 全指定 S席8800円 A席7000円
  @宮城県 大河原・えずこホール(仙南芸術文化センター) 2/22 1ステージ
  @北海道 朝日町・朝日町サンライズホール 2/25 1ステージ
  @北海道 富良野・富良野演劇工場 2/27 1ステージ
  @北海道 札幌・札幌市教育文化会館 3/1-2 2ステージ
  @長野県 松本・まつもと市民芸術館 3/6-10 6ステージ

 原作:ベルトルト・ブレヒト 翻訳:松岡和子(エリック・ベントレー版より)
 演出・美術:串田和美 衣装:ワダエミ 音楽:朝比奈尚行[時々自動]
 照明:斎藤茂男 音響:市来邦比古 技術監督:眞野 純 舞台監督:大垣敏朗
 演出助手:森さゆ里、田中麻衣子 振付:田村裕子
 宣伝美術:服部浩臣、坂本和歌子 プロデューサー:渡辺弘(まつもと市民芸術館)
 、河出洋一(TBSテレビ)、平田修二(北海道演劇財団)
 企画・製作:まつもと市民芸術館、TBS、北海道演劇財団
 出演:下記

 2005/2/12(土)快晴 6:03-9:16PM(1'23/休15/1'29)入口側後方 客席満員(690人)
 客層:20歳代女性最多、大人よりにほどよく老若男女。勘九郎@通路際、サイン人気。
 客入れ:当日券は電話予約。消防法都合で3階席不使用。通常舞台と客席の間を
 中心とした円形舞台、対面すり鉢状客席(1F 入口から手前F-R列、向こう側1-11列)
 いずれも最前列は舞台面。舞台を通って、向こう側席へ。開演定時15-10分前から
 主役級を含む役者たちがぼちぼちと現れ、歓談、物販協力などはじめ(ぎりぎりまで
 通り抜けかまわず)。
 
 物販。パンフ(A4 5mm厚 1500円)きれいな写真、主要キャストへの各界人コメント
 、串田・松・朝比奈対談、稽古場レポートほか。Tシャツ2500円 ポスター売り切れ。
 客入れ時から舞台上でパンフ販売開始。15分前から毬谷友子さんの「直直手渡し」
 あり。
 
 客参加趣向。休憩時間、舞台上で、グルジア産赤ワイン+チーズサービス(300円)。
 注意にあるよう、舞台上のみで飲食可(客席で見つかるとロビーへ誘導され)。その
 ままいると、流れで民衆として車座観劇となり。ほか、ラストのダンスや客席でも
 一緒に遊べる趣向あり。 カーテンコール3回5分。
 
 北海道を拠点としたワーキング北海道を拠点としたワーキングを経ての集大成公演。
 「セツアンの善人(1999)」以来、松たか子をヒロインにしての音楽劇。

 舞台。すり鉢状の対面客席の底に円形舞台。劇場天井の青空画から広場連想。両袖
 上方のキャットウォークにバンド常駐。役者は周囲に待機、出番以外は歌や演奏で
 参加と出ずっぱり。
 
 お話。設定は旧ソ連、復興の祝祭での劇中劇。2つの話が併走と前説。一つはひょん
 なことから命を狙われた赤ん坊を救い育てることになった女性の話。もう一つは
 これも偶然から裁判官となった酔いどれ男性の話。
 
 ライブ感が心地よい音楽劇。高く広がる劇空間、劇場「青空」が活きての開放感○。
 音楽は絶え間なく流れ、昇るアカペラのコーラスもきれいに決まって、ほろ酔い気分。
 串田さんらしい、シンプルにイメージを喚起する演出あれこれ。音楽や擬音に加え、
 武器が転じて門や橋となる棒、家などミニチュアら小道具。時に記号や背景とも
 なる人、群衆。ワーキング公演と同じ場面も多々あり、成果のほどが知られ。
 音楽、演技ともほころびなく緊密ながら、すっと伸びやかさなのが素敵。
 まるでカンパニーな一体感がお客参加趣向とも、楽しくも心地よく感じられるねこ。
 
 役者。育ての親役・松たか子。まっすぐな取り組み姿勢に好感。毬谷さん。赤ん坊
 〜奥方まで、ミラクルボイスで八面六臂の活躍。串田さん。一番楽しそうな役者
 バカぶりにほほえみ。朝比奈さん。冷静なありさまが素敵。主人公恋人役・谷原さん
 すらっとすがしい青年ぶりが気持ちよい。

 出演
 松たか子 :グルシャ・ヴェシャナゼ(台所女中)、民衆
 谷原章介 :シモン(その婚約者。兵士)、民衆
 毬谷友子 :ナテラ・アバシュヴァリ(知事の妻)、アニコ(グルシャの兄嫁)、
       老婆(グルジアの母)、ミカエル(知事の息子)、民衆

 中嶋しゅう :アルゼン・カツベキ(公爵)、宿の主人、男2(村人)、
          イロ・シュポラゼ(弁護士)、鉄シャツ、民衆
 内田紳一郎 :足の悪い男、ユッスプ、サンドロ・オポラゼ(弁護士)、鉄シャツ、民衆
 大月秀幸 :シャウワ、僧侶、鉄シャツ、民衆
 さとうこうじ :ミカ・ロラーゼ(医師)、小作人(ミルク老人)、病人、農場主1、
         鉄シャツ、民衆
 春海四方 :料理人、ラヴレンティ・ヴェシャナゼ(グルシャの兄)、鉄シャツ、民衆
 斎藤 歩 :しゃるば(副官)、商人1、農場主2、鉄シャツ、民衆
 草光純太 :若い騎手、使用人、甥っ子、一番好きな子供、鉄シャツ、民衆
 細川貴司 :ソッソ(召使い)、鉄シャツ、民衆
 池田六之助:大公、農場主3、民衆

 田中利花 :マロ(乳母)、姑(ユッスプの母)、民衆
 稲葉良子 :年上の女(ナテラの使用人)、小作女、年寄の女(村人)、料理女、民衆
 谷口直子 :若い女(ナテラの使用人)、商人のの女、女1(村人)、民衆

 ギョーム・ラヌウ(仏) :ニカ・ミカーゼ(医師)、男1(村人)、鉄シャツ、民衆
 アレックス・ノルカ(仏) :ショッタ(伍長)、鉄シャツ、民衆
 チャック・バンティン(米) :馬丁(ナテラの使用人)、イラクリ(山賊)、鉄シャツ、民衆
 ウォルター・ロバーツ(米) :ゲオルギ・アバシュヴィリ(知事)、鉄シャツ、民衆
 フェジャ・ソーンツェフ(露) :小作人、鉄シャツ、民衆
 クロッシュ・アミニ・インゴ(イラン) :商人2、馬丁、男3(村人)、老夫、鉄シャツ、民衆
 タティヤーヌ・モクリェツォーワ(露) :年下の女(ナテラの使用人)、女2(村人)、女の子、老婆、民衆
 マリーナ・ポターポヴァ(露) :太った女(ナテラの使用人)、ルドヴィカ、女3(村人)、太った子供、民衆

 串田和美 :アズダック(裁判官)、民衆

 ミュージシャン:
 あさひ7オユキ:歌手
 尾引浩志、岡山守冶、鈴木光介、佐藤直子、関根真理:楽士

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