＠下北沢 ザ・スズナリ(2008/3/6-16 13ステージ)
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全指定 一般3800円 学生2800円 当日券+200円
＠大阪 HEP HALL 2/22-3/2 12ステージ
作・演出：土田英生
舞台監督：鈴木田竜二、米谷有理子 舞台美術：柴田隆弘 照明：葛西健一
音響：堂岡俊弘 衣裳：權田真弓、大野知英［iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA］
演出助手：磯村令子 イラスト：新山景子 宣伝美術：西山英和［PROPELLER.］
制作：垣脇純子、本郷麻衣 企画・製作・主催：キューカンバー、MONO
助成：平成 19 年度文化庁芸術創造活動重点支援事業、京都芸術センター制作支援事業
出演：
奥村泰彦：久里勝（長男）
水沼健 ：久里悟（次男)
金替康博：久里隆（三男)
土田英生：久里賢（四男）
尾方宣久：久里一二三（五男）
本多力[ヨーロッパ企画]：久里翔（六男）
亀井妙子[兵庫県立ピッコロ劇団]：真知子（悟の妻）
山本麻貴[WANDERING PARTY] ：まり（賢の妻）
松田暢子[ヨーロッパ企画] ：楠原梢（一二三の彼女）
2008/3/14(金)雷雨 7:35-9:25PM(1'49)中段中央 客席8割(100人)
客席：20-30才代中心、やや大人より。男女半々。
客入れ：ベンチ？3列、ひな壇に椅子席9列。通路は両端、中にもほしいところ。
折り込みチラシ1cm パンフ A4 1枚 配役、スタッフ、予定。次回公演
来演2，3月。物販。パンフ A5 19ページ 500円。ほどよく盛りだくさん。
ほか公演DVDなど。 カーテンコール 1回1分。
土田英生新作、なんと13年ぶりという客演まじえ公演。
舞台。増改築を重ね、だまし絵のようになった住宅。大小階段がざっと見４つ、出入
口は８つあり。和洋折衷というか、部屋通しがもたれ掛かっているよう。入口中央
◇和室、掛け軸、丸窓、下手開口から玄関設定。実は押し入れが台所入口という
さながら忍者屋敷。上手、手前にドア2つと家内花壇。奥の階段から上階ドア、
踊り場の大きな窓から木漏れ日。下手、座敷端に箱階段なラック。小さな窓は浴室。
下手端、階段をまっすぐ上がると2階部屋。窓から延びたひもに鈴。部屋の下に
中庭？に繋がる開口。
お話。四つ子、目立たない五男、四つ子に可愛がられる養子の六男。父の死を前に
妻や恋人と集う彼ら。五男を余所に結託する彼らは、近所や社会、家族の中の立ち
位置をむやみにこだわる。脳天気さには苦しみが潜み、やがて家族の秘密があきらか
になって…。
バカ兄弟をファニーにクールに描き、おもろい家族劇。拠り所がない、他人の目が
気になる。そんな誰も持つ歪みを肥大。長男になりたい次男、自分バカワールドで
妻を隷属させる四男とか。連れの女性もちょっと変。黙っていれば普通、ピンポイン
トで戯画化されたキャラ達の奇行に、客席の笑い絶えず。今回、客演が功を奏して、
アンサンブルに彩りを添えて○。
存在感がなさすぎ故、派手な服を着る五男。浮世離れの兄弟、妻達にもディープな
現実の訳あり。辛い現実から、素の顔で立ち返る後半にしみじみ、それでも虚飾の影
を引いてるのにはクスリ笑いねこ。
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