野田地図第４回公演「キル」
＠渋谷・シアターコクーン(1997/7/18-8/31 52ステージ）
全指定前売り当日S8000 A6000
作・演出：野田秀樹 美術：堀尾幸男 衣装：内藤こづえ
出演：堤真一、深津絵里、辻萬長、高畑淳子、古田新太、鷲尾真知子、野田秀樹
深沢敦、西牟田恵、猫背椿、手塚とおる
1997/8/1(金)晴れ 7:00-9:35PM（休憩15) １Ｆ後方から 客席ほぼ満員
客層：20才代後半〜30才代中心にとても幅広い年齢層。こういう客席は○。女性
過半数。10代、中高学生とかあんまいないみたい。彼らこそみてほしい思うねこ。
料金絶対的に高いし、しょうがないか。客席の乗りはもひとつ。言葉遊びとかの
反応が初演時（ねこが観た回だけど）より少な目。花金：仕事疲れなせい？。
客入れ：じゃないけど。カーテンコール２回。舞台のとすと、拍手すぐ止む。さすが
ドライな東京のお客。スタッフも心得たもの。
野田地図・第１回公演作品。キャスト半分位入れ替えての再演。
舞台。明かりが床下隙間から覗く、板張り。中央にスライド式ステージ２つ。舞台の
傾斜は、そのまま山なりの客席へと連なる。草原な丘陵から見おろしたよう
な
感覚があって◎。テムジン達のパオは更な白地、初演時の「型紙」な腺画なし
お話。覇権争い：ファンション戦争をモンゴルの英雄伝になぞらえながら、親子、
男女の愛憎なドラマを描く。初演より台本刈り込んでるそう。どこか？？。でも
全体、すっきりした印象、特に後半。
物語してて○。こういうお芝居もっと観たいねこ。最近じゃ、ＲＰＧでしかお目
にかかれないような。野田秀樹と渡辺えり子にはますますお願いと希望期待。パ
ンフにあるよに、主人公は古典的。制服心もち、いい意味で猪突猛進。最近（つ
うか数年来）自分探しや自己喪失なぶつぶつエンゲキ＋こんまえ観た、エヴァン
ゲリオンにクサクサねこ。父親、母親思慕を影に、傷つき悩みながらも内省に沈
まない・この野趣ある主人公に微笑みねこ。堤さんのきびきびとした演技もあって、
なお素敵な再演。
役者。初演より好き勝手、じゃなく自由な感じ。それぞれの個性がまずあるとい
うか。夢の遊眠社と野田地図の違いがよりくっきり、いまさらに。言葉の上に立
つ役者じゃなく、言葉を内に役者なりのその人が立つつうの。深津絵里さん。
イノセンスさと逞しさが同居。声がよく通って気持ちいい。失礼ながら、予想外な
良さ。古田新太さん。頭よくて女にも訳知り。なのにシルクに翻弄されちゃう。
どうしようもなく男性してて○。手振り会話コーナーとか器用で○。
初演とのキャスト比較
初演 今回
テムジン 堤真一 ←
シルク 羽野晶紀 深津絵里
イマダ／蒼い狼 小田豊 辻萬長
トワ 新橋耐子 高畑淳子
結髪 渡辺いっけい 古田新太
人形 鷲尾真知子 ←
バンリ 野田秀樹 ←
ヒツジ・デ・カルダン 深沢敦 ←
ＪＪ 西牟田恵 ←
フリフリ 苅部園子 猫背椿
ポロロン 山西敦 手塚とおる
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