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 ナイロン100℃「テクノ・ベイビー」

 @下北沢 本多劇場(1999/12/17-29 15ステージ) 全指定前売り4300 当日4600
 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ オブジェ:ヨシタケシンスケ
 CG:秋元きつね、Mayuchi[M-ONDE]、 映像:奥秀太郎、吉田りえ[M6]

 舞台監督・舞台美術:福澤論志+至福団 舞台監督助手:宇野圭一[至福団]
 照明:関口祐二[A.P.S] 照明操作:田中雅子[A.P。S]
 音響:水越佳−[モックサウンド] 音響助手:茶木陽子[モツクサウンド]

 振付:長田奈麻 衣裳:伊東哲治ほか 大道具製作:C-COM舞台装置 
 小道具:高津映画美術装飾 宣伝美術:草野リカ 宣伝写真:KERA
 演出助手:山崎総司、大堀光威 PA:SEREZA
 制作:江藤かおる 製作:(株]シリーウォーク

 出演:
 犬山犬子:アルジャーノン 今江冬子:ヤン先生 みのすけ:長岡(秘密諜報員)ほか
 峯村リエ:今のアルジャーノンの母親 大倉孝二:今の父親
 松永玲子:6年前の母親ほか     小林高鹿:6年前の父親ほか
 廣川三憲:教習所教官ほか       新谷真弓:しずかちゃんほか、
 村岡希美:女2、踊る女、森の妖精ほか 安沢千草:水着の女ほか、
 杉山薫:水着の女ほか         大山鎬則:喪服男、唄うカップルほか、
 仁田原早苗:喪服女、踊る女ほか    市川英美:喪服男、マスターほか、
 吉増裕士:ガジモドほか 
 喜安浩平:現在のロクロウほか     大堀こういち:6年前のロクロウほか、
 池田成志:サラリーマン、ヤン先生の片腕ほか
 テクノバンド:*今回
 大槻ケンヂバンド、*スペースポンチ、MOTO-COMP、ザ・シンセサイザーズ、
 SKYFISHER、nullgra、モノグラム、大正九年、千葉レーダ、
 スペースショッピングセンター、プリセットチーズ

 1999/12/26(日)晴れ 2:45?-5:25PM(30?/休5/120?) 中段より 客席超満員(440人)
 客層:20才代中心にとりどり。女性過半数。
 客入れ:当日券客でいっぱい。一段に1人は辛かろう。青年団・志賀さんは大丈夫
 だったかしら。当日券客の荷物預かりなし。気が利かぬと思って鱈、休憩時間にあり。
 入口脇で荷物預かりしてるので、利用したほうが○。ほかパイプ補助椅子は25ほど。
 折り込みパンフ。キャスト、スタッフ、あいさつと充実。物販パンフはてんこ盛りの
 内容でお買い得(B5変形1600)。種々企画、ブルースカイらの寄稿が楽しい。
 ほか、レコードサイズ布バック(500 これいい)、ボールペン、ライターなど。
 ロビーでは、公演でも使ったヨシタケシンスケのオブジェ展示。

 前説。当日券客を入れてる時間にケラさんが。携帯鳴らすヤツにはなにをしてもいい、
 などど諸注意。テクノバンド演奏あり。がんがんやると芝居の客は引くけれど、
 今日のバンドは大丈夫でしょう。ほか、世間話とかして、バンド紹介。

・「スペースポンチ」メキシカン風ヒゲのお兄さんがヴォーカル。ボコーダで歌も楽器化。
 このお兄さんがひょうきん。踊りながら、どんがばちょみたい人形を相手に寸劇したり。
 曲想も、フレンチポップしながらの娯楽作風味。

 舞台。床は赤、壁はグレー。三層状を階段なボックスで上まで繋ぐ。
 お話。6年前から毎年ごと、親、弟が入れ替わる変事にみまわれているアルジャーノン。
 初代の親が幽閉されていると、目星をつけたマンションに潜入決行。ことの起こり、
 6年前のレストランでの不条理な出来事を回顧したり。そうして程なく、ヤン先生との
 対決が待ってたりするわけで。

 生き地獄路線「テイクマネー・・」もよかったけど、天晴れ脳天気なこっちのがやっぱ
 好き。なスチャダラ世界、久々。お馴染みのナンセンス・ギャグがバラエティ豊かに
 やつぎばやに。すべて中途半端でなんかあ、な不条理ねた。場違いな正論を堂々
 展開のずれたねた。独りよがりでよかれな、き○がいねた。ほかドリフ?ねた、
 マンガキャラの名前借用しただけねた、などなど。

 個々はハチャメチャなのに、全体はウェルメイド(というのか)なスムーズな仕上がり。、
 まったりと出鱈目に浸れていい気持ち。意味がないことを、きっちり舞台化する役者と
 スタッフワーク。いつもながら、ポイントを押さえてて◎。今回、モブで動き回る場面
 多く、しょうもなさ一層感。ちと妖しいポップばかなCG、妙にかわいい着ぐるみキャラも
 おとぼけでナイス。

 役者。期待の今井冬子・ヤン先生。ぶっとび発言しつつ、意外ととんま。ラブリーキャラ
 の魅力十二分。犬山犬子・アルジャーノン。余裕。大倉さん。なんか言いたそうにする
 だけで、おかしいおかしさ。村岡希美。わがまま1人きりな持ち味を発揮。「殻」に入る
 キャラ
はもはやお任せ?な柔軟さにほよよねこ。客演・池田成志。あれこれまめ、弾む
 好演。もっと無駄なセクシーさがでてるといいのになあ。

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