＠下北沢 本多劇場（2004/4/28-5/16 23ステージ）5/5,12休演
http://www.honda-geki.com/
全指定 前売り6000円 当日6300円
＠広島 アステールプラザ大ホール 5/20 1ステージ
＠福岡市民会館 5/22-23 3ステージ
＠大阪厚生年金会館芸術ホール 5/25-30 8ステージ
作･演出：松尾スズキ[大人計画]
舞台監督：青木義博 照明：佐藤啓 音響：藤田赤目 舞台美術：島次郎
衣裳：戸田京子 劇中歌作曲：星野源 ヘアメイク：武井優子
宣伝美術：吉澤正美 演出助手：大堀光威、佐藤涼子 制作：長坂まき子
企画・製作：大人計画 (有)モチロン
出演：
小日向文世 ：我孫子アキオ（ドライブイン経営者）
秋山菜津子 ：マリエ （その妹。元歌手）
村杉蝉之介 ：ショウゾウ（兄妹の親）
田村たがめ ：ユキヲ （マリエの子供）
田口トモロヲ：ケイスケ （アキオの異母兄弟）
仲村トオル ：若松 （マリエのマネージャー）
片桐はいり ：クリコ （若松の妻）
小池栄子 ：エミコ （ドライブインのバイト）
荒川良々 ：大辻 （エミコの別れた夫）
松尾スズキ ：ヤマグチ （クリコの駆け落ち相手）
猫背椿 ：石垣マリア（アキオの恋人。水商売）
大塚辰哉 ：お小遣いさん
尾崎拓也、関谷悦明、富川一人、宮沢紗恵子：村人
2004/5/2(日)晴 2:38-4:50PM(2'10) 中段より 客席超満員(470?人)
客層：20才代中心、女性7割。お友達連れ多し。
客入れ：当日券、は専用電話予約。掲示によれば。座布団席４６、立ち見４、キャン
セル待ち２５、補助椅子？（前方通路に補助椅子３０席以上）。開演定時少し前に
座布団席入場。かき分けて歩く状態になるので、早め入場が○。
折り込みパンフなし。物販。パンフ(A4 35ページ 1200円）終演後開封指定の秘密
書類袋つき。人物相関図、あらすじなどいつになく親切。松尾スズキが語るニッソー
ヒの歴史、辛酸なめ子との対談など収録。ほか、著作本などいろいろ。
カーテンコール2回1分、2回目は無理矢理っぽく松尾氏を呼びだしの体。
松尾スズキの筆が走りまくりに絶好調だった、96年作品。今回もプロデュース形式
「ニッソーヒ」にて、外部役者を中心に再演。
舞台。初演同様で、造形が細かくなった印象。くすんだポップな色合にカレーうどん
始めましたの張り紙がしょぼくれ。携帯圏外なレストラン兼バーが円弧を描く壁内、
窓外とセット上空の竹林を背景おかれ。下手に一段高く、カウンターバー。角にＴＶ
正面大きめの窓が並び、天井近くに神棚。緑、オレンジのテーブルクロスがかけられ
たテーブルに、ビニール張りの椅子セット３つ。下手手前に入り口ドア、「竹神餅」
ののぼりと、棚に包装済みのそれ箱。小階段を上って、宿泊施設へのドア。
お話。大したことない田舎町のださいドライブイン。14年ぶり、経営者の妹が子連れ
で帰ってくる。アイドルの望みは立ち消え、事業家の夫は自殺ではやもうえず。子供
は夫の死後、人の話し声だけ聞こえなくなっていた。妹の帰郷が封印を解いたように
、人々の記憶と思いが蘇りはじめる。そして繰り返される悲劇は、不慮の死を遂げる
までの子供の追想によって語られていく。
痛みもスパイシーな人間味として、役者充実。小日向、田口の濃くまろ新キャストで
一層感。続投組も、痛い役柄を余裕さえ感じさせるほどに好演。新参の生硬キャラ・
仲村トオル、自然体キャラ・小池栄子もよし。役者を活かす松尾スズキの手腕が伺え
地獄行きのオアシスで小休止な、救いのある作品。「世界は見える範囲しかない
（ファンキー）」ではあろうけど、駄目でしようがないさと見切って脱力な。いまの
松尾氏のムードにはあうのかも。ほんでも、調子こいたギャグめき台詞の乗りの良さ
は、さすが90年代もの。松尾スズキがんば！と、心の応援小旗を振りたくもなった
ねこ。
［月間一覧］
初演 今回 1996/12/18-27 2004/4/28-5/16 13ステージ 23ステージ シアターサンモール 本多劇場 前売4000円 6000円 ほか広島、福岡、大阪 上演2時間10分 2時間10分 舞台美術：島次郎 ← 衣装 ：田中亜紀 戸田京子 出演： 我孫子マリエ ：秋山菜津子 ← 我孫子アキオ ：徳井 優 小日向文世 ケイスケ ：手塚とおる 田口トモロヲ クリコ ：片桐はいり ← エミコ ：中村栄美子 小池栄子 我孫子ユキヲ ：田村たがめ ← 若松 ：浅野和之 仲村トオル 我孫子ショウゾウ：正名僕蔵 村杉蝉之介 イソガキマリア ：猫背椿 ←（石垣マリア） 山口 ：武沢物語 松尾スズキ（ヤマグチ） 大辻 ：松尾スズキ 荒川良々 お小遣いさん ：− 大塚辰哉