日本総合悲劇協会「ドライブインカリフォルニア」
＠新宿・シアターサンモール(1996/12/18-27 13ステ) 全指定前売4000当日4200
作・演出：松尾スズキ
出演：秋山菜津子、徳井優、手塚とおる、片桐はいり、中村栄美子、田村たがめ、
浅野和之、正名僕蔵、猫背椿、武沢物語、松尾スズキ
1996/12/22(日)晴れ 7:30ｰ9:40PM 中段から 客席超満員(300+30人)
客層：20歳代。結構陽気な数人とか、なんだかわかんない一人客とか。
客入れ：ポケベル切れ、とかアナウンスないのは当たり前だから？。
快調、松尾スズキ。「ファンキー！」「マシーン日記」と手応えありすぎな今年。
「笑の大学」は観られなくてもいいけど、彼のは観ないと悔しいねこ。今回、
Ｘmasとばかりに、奇跡つきなお話。嘘とわかっても気持ちいいならなＰ公演。
舞台。くすんだオレンジの壁。緑の窓枠、ドア、テーブルな似非メキシカンなス
ナック風。中央窓外は竹林、装置の上方まで。上手２Ｆへの扉、一泊２名7000円。
中央、カレーうどんはじめました。なんだか中途半端なとほほさ。
竹林がポイント。劇中、照明で浮き上がる神々しさ、◎。風にかそけく音あれば
、もう茫然自失ねこ（弱点その６）。
お話。竹林に守られた田舎町。平穏故に年一度、災害を祭る奇祭あり。それに
まつわる忌まわしい過去をもつ一家。その家の娘が帰ってきたことで、蘇る記憶と
関係。
ダメ人間ばっか。彼らのじたばたが誘う笑い、そこはか哀しさ。得体知れなさは
小。泥沼な世界もドライ、さっぱりと。仕事疲れお客の体にも表向き安心。シリ
アスでいることの照れ＝ギャグあちこちが楽しいねこ。劇中のシュール紙芝居
キャラが、まんま台本に書いてあるのにくすくす。
みんな嘘つき、罪を持ってる。嘘があるというホントさ。なんか安心。120年一度
の花咲く奇跡に、希望を見る自殺願望女。ホントはきれい、気持ちよかった
だけで、生き死になんか考えちゃいないんだろ。多分。でも、それはそれで○って
こと。
役者。染まらぬ個性の強さ◎。Ｐ公演の成果あり。みな幸すくなそう（失礼）な
いい味だして◎。徳井優。鬱積したものが不発に終わる情けなさ○。手塚とおる
飛び道具の怖さあり。片桐はいりと、互いの体にばかと書き合う場面は笑っちゃう
悲しさ。秋山菜津子。スレンダー、かっこいい。田村たがめ、正名僕蔵。クールで
○。猫背椿。あの中だと普通で安心。松尾スズキ。かわいいとこ見せてる、か？
なきちがいぶり○。
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