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 野鳩 第10回 記念公演「なんとなくクレアラシル (愛蔵版)」

 @駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2006/4/15-23 12ステージ)
 http://www.komaba-agora.com/
 全自由(整理番号付) 前売2300円 当日2600円
 平日割引 前売1500円 当日1800円

 作・演出:水谷圭一
 舞台監督:海老澤栄 照明:増田純一 音響:中村嘉宏[atSound]
 舞台美術:仁平祐也[Oi-SCALE] 衣装:中島香奈子、山田桐子
 小道具:中島香奈子、當間英之 効果音製作・映像記録:千田泰宏
 イラスト:天久聖一 宣伝美術:水谷圭一 制作:山田桐子、佐々木幸子
 企画制作:野鳩、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
 主催:(有)アゴラ企画、こまばアゴラ劇場
 アフタートーク4/17s 水谷圭一、天野天街[少年王者舘]

          初演 第3回  今回
          2002/11/3-4  2006/4/15-23
          3ステージ   12ステージ
    アートスペースプロット  こまばアゴラ劇場
          1500円    2300円
          1時間4分   1時間9分
 出演:
 肉林マリオ   :小林篤    畑田晋事
 餅山      :堀口聡    ←
 揉木貞女    :佐伯さち子  ←
 グラサン先輩  :村井亮介   ←
 女神      :春木木実   山田桐子(菅谷和美、佐々木幸子)
 貞女H     :河野英里   菅谷和美(山田桐子、佐々木幸子)
 (グラサン)後輩:水谷圭一   ←

 2006/4/21(金)晴 7:31-8:40PM(1'09) 後方中段より 客席満員(50人)
 客層:20歳代を中心、男女半々。お友達連れと単独演劇ファン。
 客入れ:開場時数人、ゆったり埋まる客席。雛壇に桟敷4列。荷物預かりあり。
 折り込みパンフ厚め、輪ゴム止め。アンケートは鉛筆付で親切。開演前にe+先行
 チケのTシャツ抽選会あり、1名あたり。折り込みパンフA4 3ページ。挨拶、
 キャスト、スタッフ。次回公演10月に新作。 カーテンコール1回。

  第3回公演作再演。演劇のみならず、パフォーマンスファンの注目も集めて順風満帆。
 劇団員の増加にあわせてか、2役のトリプルキャストを採用。

 舞台。学芸会のりの飛び出す絵本セット。うっそうと森の木々が両袖と正面書き
 割り。段々と奥に高く、中央に泉、上手に小山。溢れた水が下段床で水色模様。

 お話。女子転校生と悪くない関係進行中の男子。突っ張り先輩に憧れる友人が、
 やな感じにジャイアン化。負けん気の様を、彼女にバカにされたと勘違いして暴走。
 泉に落とした物を正直申告の者に、別品プレの「奇跡の泉」を悪用、ジャイアン達と
 形勢逆転。女子がしてほしいのはそんなことじゃないのにな、お馬鹿なお山の大将
 所行。もめる内に彼女を泉に落としてしまい、別品=Hな彼女プレ。さすがにどうよ
 と、友人・ジャイアンは諫めるが馬耳東風。さて、どうなってしまうのでしょうか。

 ゆるゆる愉快さ一層、ほほ緩みっぱなしの楽しさなり。ファンタジーな物語を借りて
 、嬉し恥ずかしい中学生の心理と行動を、培ったマンガ様式演技で描き。
 わかりやすく、子細丁寧な視線仕草はますます研かれ。とほほ、たははと、つぼを
 突かれてはワハハねこ。悪意やスケベ心を見る視点はっきり。引いて醒めて眺めつつ
 甘やかさで角を取り、嫌みならずスパイシー。役者、演出とも初演を踏襲しながら
 一層美味しくグレードアップ。ごちそうさまねこ。
 

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