＠池袋 東京芸術劇場プレイハウス（2023/06/17-07/0 44ステージ)
全指定 S席12000円 A席8500円 サイドシート5700円(25歳以下3000円）
＠大阪 新歌舞伎座 8/3-13 13ステージ
＠博多 博多座 8/17-27 12ステージ
作・演出：野田秀樹 美術：堀尾幸男 照明：服部基 衣裳：ひびのこづえ
音楽：原摩利彦 音響：藤本純子 振付：井手茂太[イデビアン・クルー]
ヘアメイク：赤松絵利 人形：沢則行 映像：上田大樹 舞台監督：瀬﨑将孝
プロデューサー：鈴木弘之 特別協賛：住友生命、Daiwahouse
企画・製作：NODA・MAP
出演：
高橋一生 ：脱兎
松たか子 ：アリスの母
多部未華子：アリス
秋山菜津子：元女優ヤネフスヤマ
大倉孝二[ナイロン100℃] ：第一の作家？
大鶴佐助 ：シャイロック・ホームズ
山崎一 ：東急半ズボン教官、第三の作家？
野田秀樹 ：第二の作家？
秋山遊楽、石川詩織、織田圭祐、貝ヶ石奈美、上村聡、白倉裕二、代田正彦、
竹本智香子、谷村実紀、間瀬奈都美、松本誠、的場祐太、水口早香、茂手木桜子、
森田真和、柳生拓哉、李そじん、六川裕史
菊沢将憲（スウィング）、近藤彩香（スウィング）
2023/06/27(火）晴 7:03-9:09PM(2'03)1F中段上手 客席ほぼ満員(800人)
客層：学生～ベテランまで3世代、女性7割。
客入れ：感染対策。検温手指消毒任意。当日パンフはネット上。後方ら補助椅子追加
立見あり。物販。パンフ A5 1300円。カーテンコール4回3分、スタオベ数人。
2年振り新作。
舞台。やや八百屋の床。白濁した一面。湾曲した両階段ら持ちこみ式。ハーフミラー
？なのか、ガラスを重ねた壁に無限像を連続／増殖してみせ。
お話。寂れた遊園地、元女優はアリスの物語を作家に依頼。しかし何の不条理劇
ですかなありさま。舞台を兎が駆け抜けてくし、その後には迷子になった娘アリスを
探す母親がいてと、慌ただしい。
「歴史が作家に物語を書かせている」と劇中、野田さんの作家使命を負った舞台。
前作の近代から近過去の事件をモチーフ。迷子になって翻弄、連れ去られるアリス、
抗うも日常を奪われる政治闘争、喪われていく劇場と舞台らのてんてこ舞いを多重に
描いていく。作家の創作も例外でないのを、アップデートな道具立てで浮かばせ。
言葉遊びとキャラめきで遊戯めいた前半から、きな臭いメタファーが現れる中盤、
箸休めのアナグラムはどうして意味深で、恐るべき終盤へと続き、アリスと母の
再会がやるせなくて堪らない。今回ブレヒト幕を多用するけど、この場面はとりわけ
効果的。粒立ちのいい役者ぞろいで楽しく、見応えあり。大鶴佐助さんがどうして
堂々の演技、見直すねこ。
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