＠新宿 紀伊國屋ホール(2010/1/9-17 12ステージ)
http://www.kinokuniya.co.jp/05f/d_01/hall2index.html
＠大阪 サンケイホール・ブリーゼ 1/19-20 2ステージ
＠小倉 北九州芸術劇場・小劇場 1/23-24 2ステージ
脚本・演出：鈴木聡 舞台美術：秋山光洋 照明：佐藤公穂
音響：島猛(ステージオフィス) 衣裳：花谷律子 演出助手：則岡正昭
舞台監督：村岡晋 宣伝美術：芹沢ケージ、富宇加淳 印刷：竹内美術印刷
制作協力：ミーアンドハーコーポレーション 票券：後藤まどか
宣伝：吉田プロモーション 制作：山家かおり、吉田由紀子、江口紀子、早川晃子
出演：
福本伸一 ：田中英介（食品営業マン 39才)
おかやまはじめ：田部豊男（ＣＭコンテ屋 田中と同アパート 60才）
三鴨絵里子 ：大須賀美智（携帯小説家 田中と同アパート 39才)
木村靖司 ：玉村清志（アパート新参、「世界の秘密」を語る）
岩本淳 ：小西渉（ストリートミュージシャン 田中と同アパート 37才）
中野順一朗 ：佐藤雄三（小西とコンビ 田中と同アパート 37才）
熊川隆一 ：神内知己（脱サラ弁当屋 田中と同アパート 56才）
武藤直樹 ：桑原征司（神内と共同経営 田中と同アパート 56才）
俵木藤汰 ：村田繁 （広告代理店 田部の友人 60才)
岩橋道子 ：東礼子 （派遣社員 田中の恋人 39才)
弘中麻紀 ：田中翔子（新進映像作家 英介の妹）
大草理乙子 ：田中美雪（主婦 英介の母）
2010/1/11(月祝)曇 2:03-4:08PM(2'03)後方中央 客席満員(450人)
客層：中年層よりに幅広く老若男女。男女半々。おじさん多め。
客入れ：当日券あり、補助席なし。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 両面。
挨拶、写真付き配役、スタッフ、予定。次回公演。本年12月新作＠紀伊国屋ホール。
来年3月「凄い金魚」再演＠座・高円寺 来年11月新作＠紀伊国屋ホール 近年に
なく、やる気な内容。物販。過去の上演台本。シアタートップス記念本を盛んに売り
込み。
「斎藤幸子」の再演（河原雅彦演出）も大好評だった鈴木聡、久々の劇団書き
下ろし作品。
舞台。昭和レトロなアパートの一室。中央の窓は向側の部屋と直近、まさにご近所。
上手にベット、扉内にバストイレ、あと誰も鍵を掛けてない入口扉。下手のカウンタ
ーの中に冷蔵庫とか。手前にソファ、壁にペイント。
お話。中間管理職な年代の、バッタもの菓子の営業マンは、ぱっとしない仕事を憂い
恋人とは未来が見えない交際を続けている。新しくこしてきた「世界の秘密を知る」
と噂の男に相談。気が利いた言葉に勇気づけられ、仕事もハッピー。やはり悶悶と
悩みを抱えていた恋人もその男の元へ相談にゆくが、互いに一目惚れしてしまって。
出入りがフランク、向こう三軒両隣が知り合いなアパートの住人と営業マンの家族も
恋やら不倫やら脱サラ仕事やらで、すったもんだなネタには事欠かない有り様で。
大人げない今時大人、中年青春な彼らの自分探し狂想曲。わんさかと人生に行き詰ま
った人達が登場。それだけ苦笑を誘うのにそれぞれがしでかしてくれて、ポンポン
笑いを誘い。家具付き＋間取り共通の設定でくるくる部屋変わり、ボンボン飛び出す
出来事を間断なく繋げて巧し。
名台詞はその男登場で、いつにまして目白押し。聞いて効くクスリ状態に心和ませ。
失敗して落ちこんで現実を受け入れる。そいで友人、酒、音楽とかなんとかで今日の
悲しさを笑い飛ばせる、大人ですから。棄てたものじゃない大人の良さに、改めて
頷いたりする中年青春ねこ。
役者。劇団の良さを改めて気付かせてくれるアンサンブル、快調、愉快。おじさん
役者、俵木さんがいつにまして活躍。おかやまさん、大草さんの脇からあれこれする
キャラがお似合い。三鴨さんの気の置けなさが無為が故に過激。岩橋さん、満たされ
ない役でも、美人ぶりかわらず。
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