青年団 第34回公演 「東京ノート」
＠下北沢 ザ･スズナリ(1998/3/13-24 16ステージ）
全自由 前売り当日共3500
作・演出：平田オリザ 美術、出演：下記
1998/3/14(土)晴れ 3:15-4:45PM 最前列より 客席超満員（160？人)
客層：老若男女、いで立ちとりどり、幅広くていい感じ。
客入れ：もひとつ、スムーズじゃなし。開場開演20分前、じゃとても全員入場でき
ず。アゴラ公演は定員なれど、こちらは？。整列は坂道側じゃなく、居酒屋とか側
減らない行列が迷惑と、ご近所工務店のおじさんがお客に文句言いまくり。言われ
ても〜いい迷惑なお客。制作は明後日の方にいて、トラブルつゆ知らず。一考要望
今回もエアコン停止、お客満員で暑い劇場。小春日和の今日はなおさら。服装に
留意要。
1994作再演。舞台。レストラン併設の複合美術館、小ロビー。木のパネルに白壁、
グレーの床、サーモンピンクのソファ３。中央、奧の壁裏にスロープ、上手一段高
く通路、は奧の展示室と手前中庭？を繋ぐ廊下。壁の前にムック本をいれたマガジ
ンラック、ダストボックス、張り出したベンチな棚。の今時オフィス風、知的な落ちつき。
お話。2004年ヨーロッパでの戦争特需に潤う日本。その中ボランティアとして戦地
に向かう人々、サラリーマン徴兵の噂。世間は言い表せぬ不安に包まれている。を
背景。ヨーロッパから避難処置されたフェルメールを展示している美術館。の休憩
室に出入りする、さまざま人達。年老いた父親の引き取り先が定まらぬ、兄妹達。
別離した父親の遺産な絵画を寄贈する女性と友人。かつて関係があった男女。
反戦運動に頓挫した者達。等の当たり障りのない日常会話が往来して。
ローカルな森羅万象。緻密に描かれる事柄。見たものをみな認識、意識しようと、
舞台追い、ちと疲れちった睡眠４時間ねこ。会話、視線や体の動きに、みな納得で
きる訳があるんだもん、ついつい欲張り。中盤ころからうなだれてる？お客あり。
集中力いるからね、これ。
浮かぶのは、酷い世界に目を背けてる日本人。身内に世界に。それでも目に入るこ
とに不安は感じてる人々。を映画みたいなカメラワークな展開、配置で見せて行く
よって、ひいて。見えているのに、見えていないものを切り取ってく。それらを全部、
見せちゃうのが演劇してて、青年団してて面白し。
視点と意識付け。互いに会話し、見つめあっていても、意識に入れなければないの
と一緒。当たり障りのないやり取り、無かったことに終始、ラストで意識の焦点を
すっと合わせる、その鮮やかさ◎。見つめあい、「泣いたら負け」とにらめっこする
姉と義理の妹。接触と共鳴が悲しみによることに、しんみりねこ。
初演と再演。中心役者同じせいか（下記）、味わいおんなじ。疲れた表情が巧くな
ったかしら。平田さんが変わらないのに、なんか安堵するねこ。志賀さんのシャツ
が派手。かえって、じじいに見せる演出？。前もそうか。全体、役者は若く、子供っ
ぽくなった印象。外観はそうでも、役柄は変わんないから、なんか痛々しいとこも。
見た目はそうでもないけど。
劇場外から、飛行機の飛ぶ音けっこう聴こえる、スズナリ。東京、空爆、焼け野原
ここな美術館だけ平気？とか、なんか妄想ねこ。
キャスト他 比較（パンフより。＊が今回変わったの）
初演 今回
第27回公演
1994/5/13-31 25ステ
こまばアゴラ劇場 秋山慎也（長男） 足立誠 足立誠
登喜子（長男の妻） 関根美季 ＊安部聡子
由美（長女） 松田弘子 松田弘子 祐二（次男） 松尾信彦 ＊小河原康二
好恵（次男の妻） 山村崇子 山村崇子 郁恵（次女） 和田江理子 和田江理子
茂夫（三男） 横田 修 ＊小林智 平山恵美子（学芸員） 平田陽子 平田陽子
三橋美幸（絵を寄付する人） ＊辻美奈子
小野邦子（弁護士） 志摩真実
小野邦男（弁護士） ＊松井周
斉藤義男（三橋の友人） 大塚秀記 ＊坂本和彦
串本輝男（学芸員） 志賀廣太郎 志賀廣太郎 木下貴史 山内健司 山内健司
野坂晴子 安部聡子 ＊天明留理子 橋爪幹夫 大木透 ＊秋山健一
寺西理香 広瀬由美子 ＊木崎友紀子 石田栄介 永井秀樹 永井秀樹
須田ナオ 高井浩子 ＊山田秀香 水上芙美子（女子大生） 土岐治子 ＊月村丹生
脇田百合子（女子大生） 山田秀香 ＊角舘玲奈 丸田幸子 ＊兵藤公美
高梨園子 ＊田村みずほ
呉田紀子 ＊川隅奈保子 美術 鬼頭路加 鬼頭路加（プラン）、杉山至
装置 杉山至＋突貫屋 播間愛子
照明 岩城保 岩城保+ZEST、西本彩
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