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 書簡朗読劇「ファンレターズ」(二日目)

 @新宿・THEATER/TOPS (1999/7/6-11 8ステージ)
 前売当日共指定2500 自由2300(ベンチシート)

 作・演出:じんのひろあき 照明:神保正則、稲月優 音響:前田規寛、中村成志
 舞台美術:じんのひろあき 作曲:近藤秀将(STUDIO303) 宣伝美術:日南田淳子
 アシスタント・プロデューサー:木村千春 制作:家入知子

 出演:柳岡香里[ジテキン]  :夢野愛(本名 山川智子) ジュニア小説作家
    明星真由美[双数姉妹]:矢野優子 夢野の「熱狂的な」ファン

 1999/7/7(水)晴れ 7:05-8:20PM(1'15) 前方より 客席8割(120人)
 客層:20-30才代中心。女性過半数。今公演は日によって客層変わりそう。
 客入れ:前方3列と最後尾の自由席はガラガラ(前方9人/35人定員)。かぶりつき
 なのにもったいないと思うねこ。場内誘導は適時あり。台本(1000)販売。

 女性2人の朗読劇。「ラブレターズ」みたいな。小劇場役者、声優、タレントとあれこれ
 日替わり出演*1。知ってる人には豪華な顔ぶれ。今回、早大劇研出身コンビで。
 舞台。シンプルな銀色の椅子とテーブルが一人一つずつ。背景はアンバー色の
 ホリゾント。

 お話。ラブコメで売れっ子のジュニア小説家。のもとに読者から変な手紙が続々。
 ファンレターとも取れるが、その数や「自分勝手な熱狂ぶり」は尋常ではない。
 ストーカー化する彼女に小説家は恐怖。助けてとFAXを担当に送りつづけるが。

 怖・面白く、哀しくもありな心の動きを書簡で描く。小説家の楽天キャラ故か、酷い
 話に関わらず、どこか呑気な明るさあり。やたら具体的数字を上げて、苦境を訴
 えたりに思わず苦笑ねこ。道理をわきまえながらタガが外れている、宙ぶらりんな
 ストーカーなファン。過剰な行為は淋しさの裏返し?、でも外観は迷惑以外の何者
 でもなし。すれ違う行き場のない思いが、やり切れない感じ。小説家が読者に、
 苦難にめげず夢と勇気をと呼びかけるラスト。ストーカーも変わらず読者なんだよ
 なあ、なシニカルな後味○。

 役者。柳岡さん(赤系の服)。我失わぬクールさもち、どこかぽけらんと浮いた感
 じ○。明星さん(全身黒の服)。妖しい上目遣い、猫系の仕草にふーむ。相方が
  朗読中はまるで半睡状態で浸りきり、と雰囲気醸し放し。

 *1 全日出演者
 6S 井上カオリ/塚本千代
 7S 柳岡香里[ジテキン]/明星真由美[双数姉妹]
 8S 横山智佐/松本梨香[サンミュージック]
 9S 大森美紀子[演劇集団キャラメルボックス]/わかぎえふ[リリパット・アーミー]
10M 楠見薫[遊気舎]/田嶋ミラノ
10S 佐伯日菜子/中嶋朋子[砂岡事務所]
11M 長野里美/羽野晶紀
11S 生方和代/塚本千代

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