少年王者舘＋ジャブジャブサーキット
「８月の南瓜と１２月の西瓜とケンタウリ〜ナフ（夏＋冬の造語）の思い出」
＠名古屋 七ツ寺共同スタジオ(2000/11/2-5 6ステージ）
＠新宿 タイニイアリス(10/26-30) ＠大阪 OMS(1/19-21)
前売り2,800円 当日3,300円
作：はせひろいち 演出：天野天街 舞台美術：田岡一遠 大道具：JJC工房
照明：小木曽千倉 音響：戸崎数子 映像：浜嶋将裕 衣装：田村英子
小道具：カナタニ美弥子、中村榮美子、江川由紀 宣伝美術：奥村良文
制作：よろずや猫、はたのひろこ、咲田とばこ
出演： Ｓ＝少年王者舘 Ｊ＝ジャブジャブサーキット
山本亜手子Ｓ：カスミ（父親が自殺、残されたむすめ）
岩木淳子Ｊ ：ケンタ小（カスミの弟）
篠田エイジＳ：遠山賢治（カスミの父の会社同僚）
江川由紀Ｊ ：遠山晴美（賢治の妹・女子高生）、記者Ｂ
中杉真弓Ｊ ：岸部みちる（賢治の片思い相手同僚）、記者Ｃ
長尾みゆきＪ：物静かな女（賢治と占い師の近くにいる女）
咲田とばこＪ：女占い師（やり手の女）
栗木己義Ｊ ：新城良男（アナウンサー？）、カ行の男（人にあらず）
長江ヒロミ[燐光群]：咲山さなえ（新城の職場同僚、片思い？）、記者Ａ
水谷ノブＳ ：ガウンの男（占い師らにたじたじ）、ドクターＤ
中尾達也Ｊ ：マントの男、司会者、検察官、山ン本（白塗りの小さい人）
中村榮美子Ｓ：お屋敷の長女（占い師のむすめ）
井村昴Ｓ ：坂本教授、祖父（カスミの）、スミカの父
小山広明Ｊ ：ケンタ大
白鴎文子Ｓ ：スミカ（事故後眠っていた少女）
カナタニ美弥子Ｓ：山科教諭（スミカの担任、家庭科担当）
松本真一Ｊ ：教頭、裁判長、記者ア、コンピュータ
小島好美Ｊ ：スミカの母、カスミの母、弁護士、記者イ
疋田英司Ｊ ：サ行の男（人にあらず）、記者ウ
2000/11/3(金祝)晴 7:30-9:40PM(2'05) 後方より 客席超満員(90人)
客席：老若男女。20-30才代中心に幅広く。地元らしく終演後も残る人多し。
客入れ：荷物預かり、返却ともしっかり。前売り、当日に分けて整列、滞りなく
入場。場内はきっちり詰めて満員、希望の立ち見客あり。途中空調を停止、
本気で蒸し暑く、うーむねこ。夏でなくてよかった。折り込みパンフ。A5４Ｐ。
スタッフ、配役、演出から今回の特性注意（下記）、予定。
物販。ポストカード、戯曲。前回公演「自由ノ人形」の予約(5,000円)。
名古屋、岐阜と同地区劇団合同。といっても、通常の分業ではなし。はせ氏の短編
を解体、再構成、加筆した天野リミックス。ミステリーな物語をジグソーパズルの
ようにしてモザイク状にして、摩訶不思議仕上げ。プロジェクト･ ナビ「最後の淋しい猫」
の時もそうだけど、見事に独自色に染めてるのはさすが。
舞台。ガード下のお店裏口なコンクリート壁とドア、は落書きと張り紙の跡たくさん
これを扇状に左右２づつ。開くと正面に段々コンクリート壁。これが泣き別れすると
曇ガラス引き戸の玄関ある路地裏、また淋しいお屋敷とか転換。
お話。いってしまった少女、家族、そして街の物語。いくつかの挿話が併走しつつ
絡まり。
１母病死、父謎の自殺で残された子・カスミとケンタ。２片思い相手の復讐告白
されて戸惑う、同僚男。３事故のその日から無自覚に夢をみつづけている
少女・スミカ。彼女を気遣う周囲。４やらせ稼業も銭のため、実は実力ある
占い師とクールな娘、住み着かれて困惑の気が弱い「男」。５男を落とすために
ガッツの女、未練を抱えた相手の男といるけどいない未練本人が。６カスミの祖父
教授の大発見。７面白いことあるまで、しりとり半永久、人にあらざる二人組。
とかとか。
まぜこぜ風味が面白い。演出は天野色全編。トリッキーに時空を、劇本体を含めて、
飛びまくる。酷い現実なお話にあまやかな音楽。へんてこ素敵なダンスと歌。文字
遊び。とか。会話とプロットははせ色。正攻な会話場面、隠されたなにをか匂わせ
ミステリアス。もちろん、それに限らずに変容自在。危険なナマ臭さとファニーな
雰囲気の同居が面白いねこ。
役者。が一番興味津々。すっぴんでナチュラル演技の王者館役者。白塗りですっと
こどっこいな振りつきのジャブジャブ役者。珍しいもの観させてもらい。きちんと
こなして、みんな達者なり。
［月間一覧］ |