第6回 青年団若手自主公演「スリヌケル」 Ａキャスト
＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2001/1/4-8 8ステージ)
Ａキャスト：1/4S,1/6M,1/7S,1/8M Ｂキャスト：1/5S,1/6S,1/7M,1/8S
全自由 前売・当日共 1,500円
作：明神慈[ポかリン記憶舎] 演出：中埜コウシ[青年団演出部]
美術・装置：鈴木健介＋突貫屋 照明：西本彩 宣伝美術：京
総合製作：平田オリザ
出演：
・「スリヌケル」（→ポかリン記憶舎 99/12初演データ）
Ａ Ｂ
高橋（医師）：小林洋平 ←
三浦（患者）：成川知也 ←
女（暖め女）：月村丹生 辻美奈子
・「砂・眠る」（→ポかリン記憶舎 2000/11初演データ）
Ａ Ｂ
女（暖め女） ：辻美奈子 月村丹生
菅沢（医師） ：坂本和彦 秋山建一
2001/1/4(木)晴れ 7:30-8:35PM(35/30) 奥最前列より 客席超満員(90人)
客層：20才代中心に幅広く。男女半々。劇団員の方々も固まりで観劇。
客入れ：15分前から整列せず、呼ばれた順入場。通常と異なる狭いベンチシート
なので、荷物は預けた方が○。客席。会場奥行き一杯の舞台を挟んで、両側に
スタジアム状３列。どこでみてもいい演出配慮あれど、至近趣味には奥側最前列が
やや○。折り込みパンフ。大判はがきサイズに最小限。物販。ポかリン記憶舎の
上演台本販売。ロビー。「突貫屋」舞台美術小展示。スケッチ、模型、ＣＧに解説
付き。東京タンバリン、多摩美学生向けとか。ふーんねこ。ほか、ソウル市民海外
公演模様展示もあり。
ポかリン記憶舎作品の初外部舞台（かな）。
舞台。会場中央前後にブルーカーペット。半円筒の間接照明オブジェが客席後方。
アンバーの柔らかい灯り注ぎ。奥にサーモンピンクのオットマン２。入り口側に
ワイヤー製背もたれ椅子。小○テーブル、の上にはアクリル砂時計。ものの配置、
照明で空間構成してるのが、青年団らしい。
客入れ時間に、黒衣の暖め女二人がまどろんで「仕事中」。辻さんが目覚めた後の
晴れたような疲れたような、なぞめきの微笑印象的。
・「スリヌケル」
お話。患者と医者。関係を踏み越えそうな夢判断からのつっこんだ分析。そんな
する訳はともに同じ女性を愛しているから。
クールして曖昧微妙。夢というには醒めてて、現と呼ぶには奇妙。パジャマ医師、
３mは離れた医師机（ないけど）と患者椅子とか。即物的非現実さが半端に浮遊して
くすぐったい面白さ。ポかリンより醸すエロ度低め、その分無邪気な危うさあり。
止めた空調、照明の熱に、間接光に、もあーんと眠気を誘われるのがいい感じ。
・「砂・眠る」
お話。依頼主とは顔を合わせぬ、椅子や寝床を暖める「暖め女」。予定外に捕まえ
た男は自分の寝床を暖めて、できれば添い寝をと請い願い。拒絶していた女の頑な
もしだいほどけて。
トーンはスリヌケルと同じ印象。辻さんの駆け引きに悪戯っぽく、時に伏し目がち
に移ろう表情○。 ［月間一覧］ |