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 世田谷パブリックシアター 日本語を読む2 Cプログラム「棲家(すみか)」

 @三軒茶屋 シアタートラム(2009/5/3,4 2ステージ)
 http://setagaya-pt.jp/

 作:太田省吾 演出:赤澤ムック[黒色綺譚カナリア派] ほかデータはAプロ参照
 初演:演劇集団円1985年5月 於:新宿ステージ円
 出演:
 小林勝也 :老人  [文学座] 
 草村礼子 :老女、ト書き
 久世星佳 :娘、ト書き

 2009/5/4(祝月)晴 7:03-8:05PM(58)中段中央 客席ほぼ満員(180人)
 客層:Aプロのヅカファンが帰還?、老若男女、男女半々。
 客入れ:開場・受付とも開演30分前から。待ち列50,60人ほど。カーテンコール
 1回

 今は亡き名優・中村伸郎@演劇集団円に当てた1985年初演作。沈黙の太田省吾
 作品を、アングラの系譜・赤澤ムックが演出。

 舞台。椅子三席と譜面台のみ。上手1(娘)、中央上手より1(老人)、下手に
 離れて1(老女)。

 お話。解体工事が行われている家屋。老境の域にある男は家と共にあった人生と、
 来し方行く先に思いを巡らしていく。その内に亡き妻との対話に知らず誘われて…。

 穏やかな幸福感と切なさがしみじみ沁みるねこ。亡妻と娘との愛ある語らいをごく
 自然体に、ほどよいテンポで演じ。親子、老後、生と死の諸相を押付でなく、観る
 者の胸に落とし、観る者それぞれの物語に広げていく。その一時、沈黙の間合いの
 なんとまあ豊かなこと。太田省吾作品の魅力を改めて感じるねこ。演出はそうした
 言葉と間を大事に、愛娘が父を慈しむようになされて好感ねこ。

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