＠下北沢 ザ・スズナリ(2010/1/15-18 6ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売3300円、当日3500円、学生2500円
作：平田オリザ[青年団] 演出：関美能留 舞台美術：石原敬 照明：岩城保
宣伝美術：京 制作：久我晴子 主催：三条会
助成：芸術文化振興基金、セゾン文化財団
出演： 前回 今回 「ニセＳ高原から」P 2005/8-9 2010/1/15-18 12ステージ 6ステージ こまばアゴラ劇場 ザ・スズナリ 1時間12分 1時間34分 出演： 西岡隆・・・・入院患者・絵描き 榊原毅 渡部友一郎[三条会] 上野雅美・・・面会人 大川潤子 桜内結う
前島明子・・・入院患者・絵のモデル 大川潤子 立崎真紀子[三条会]
村西康則・・・入院患者 中村岳人 ←[三条会] 大島良子・・・面会人 立崎真紀子 鈴木智香子[青年団]
佐々木久恵・・良子の友達 舟川晶子 近藤佑子 福島和夫・・・四年目の入院患者 橋口久男 ←[三条会]
鈴木春男・・・面会人 瀧澤崇 永栄正顕 藤原友子・・・面会人 鬼頭愛 山田裕子[第七劇場] 坂口徹子・・・面会人 山本晃子 小田さやか[Ort-d.d] 吉沢貴美子・・入院患者・妹 大川潤子 ←[三条会] 吉沢茂樹・・・入院患者・兄 榊原毅 ←[三条会]
本間一郎・・・新しい入院患者 久保田芳之 浅倉洋介[風琴工房]
松本義男・・・医者 岡野暢 江戸川卍丸[劇団上田］ 藤沢知美・・・看護人 寺内亜矢子 大倉マヤ 川上俊二・・・看護人 久保田芳之 工藤真之介
2010/01/15(金）晴 8:02-9:37PM(1'34)中段下手 客席ほぼ満員(120人)
客層：20-30才代中心、男女半々、お友達連れが賑やかとか、全体朗らかムード。
客入れ：ひな壇に、パイプ椅子9最後尾ベンチ1列。最前列はたっぷり空間が
あって気持ちよさそう。中段は狭いからコートを脱ごうよ。なにげに愛想よく、
役者・榊原さんが客入れ。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚に配役。
物販なし。 カーテンコール1回名残の拍手がちょっとあり。
「ニセＳ高原から」(2005)の再演「Ｓ高原から」。
舞台。学校の教室っぽい。４，２，１と学校椅子。下手側の２つに白い水洗、誰かの
悪ふざけ、それとも死んじゃった？。上手前後に入口引き戸。床は緑の草原と花束。
奥の壁際に高い脚立。全体、稽古場現場然。
お話。伝染性はないが、死に至る病を療養する高原のサナトリウム。恋人、友人との
緩やかな離別、日常に忍び入る死。
思い切りよくドーピング、遊技基調が面白すぎねこ。冒頭しばし後、ト書き読み。
サナトリウムに椅子が4つ、に大笑い。どこにもないんですけど。患者は学生服・
ノートな台本読みを無感情読み、机に隠れるか逆に立ち上げると活性化。看護士は
男子＝天使の羽根付き、女子＝鎌で獲物を狙う(ちなみ面会人は捌けた時彼女に
殺され、都度復活)。先生はほとんど脚立上で出初め式。風立ちぬ兄妹は、終始幸福
そうに見つめ合い、ラブラブ。終盤、患者達は机タワーを組み、飛び降りたり、
先生らと空中戦を繰り広げ。
戯曲台詞はそのままに、通常会話劇には必要のない過剰演出。死なんてわからない
から、ここは生を一つ、どころか百数多も強調のこころか。猫かぶりな患者の会話は
表裏裏返りに、心のざわめきや驚きをダイナミックな身体表現で現し。思い切りよさ
が判りやすく、頷けもして、面白くみるねこ。
音楽の使い方がはまってて○。冒頭、出演者達が行進登場では、レミゼから夢やぶれ
て♪。儚い希望と世界そのまま。男女破局告白（村西）ではモルダウ♪と、心の嵐の
前後を巧く伴奏。
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