＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2011/4/28,5/1,3,5,7,13-17 11ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 前売・予約・当日共2500円
原作：別役 実 構成・演出：平田オリザ
舞台美術：杉山 至 照明：岩城 保 音響：泉田雄太 衣裳：有賀千鶴、正金 彩
舞台監督：河村竜也 演出助手：大池容子 高橋直人
フライヤーデザイン：京（kyo.designworks） 制作：堤 佳奈、野村政之、
服部悦子 石川景子 主催・企画制作：青年団、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
初演 今回再演 青山円形劇場 こまばアゴラ劇場 1997/10/29-11/2 2011/4/28〜 8ステージ 11ステージ 指定3500円 自由2500円 伊丹アイホール 10/10-12 4ステージ 1時間40分 1時間49分 出演：[所属は当時のもの] 初老の男 ：篠塚祥司[金杉アソシエーツ] ← その妻 ：鈴木理江子[元・転形劇場] 大崎由利子 (大崎由利子代役) マッチ売りの少女A ：角舘玲奈 木引優子 B： 辻美奈子 荻野友里 C： 石神昌美 鄭 亜美 少年 ：松井周 山本雅幸
市役所の課長 ：佐藤誓[花組芝居] 兵藤公美 職員 ：金替康博[元・時空劇場] 二反田幸平
主婦A ：山村崇子 島田桃依 B ：平田陽子 立蔵葉子
2011/5/15(日)晴 7:36-9:25PM（1'49）中段中央 客席超満員(70人)
客層；中年層多めの老若男女。
客入れ：整理番号順。夫婦2人が板付きで食卓準備。ベンチ1、椅子5列。
折り込みチラシそれなり。パンフ A4両面 挨拶、配役、スタッフ、予定。
物販。上演台本。カーテンコール1回。
別役実の初期作品をコラージュした作品、14年ぶり再演。
舞台。舞台対角、中空に吊られた長テーブル。両端に夫婦の椅子。奥側にスクリーン
の窓。下手電灯付き電信柱は巨大なマッチ棒然。
お話。夜も更け、茶席を持とうかという老夫婦の元へ次々現れる少女達。私はあなた
の娘というが、夫婦は娘を事故で失っており、不可解千万。ついで市役所の戸籍係、
近所の主婦までやってきて、混乱はいや増していく。
理不尽な暴力が不条理のオブラート越しに横行。被害者の夫もまたかつては加害者
だった戦中戦後の男性。少女らの言葉は夫から日本人総体へ無責任さと忘却の罪を
訴えかけもし。近所の主婦は、市民の名のもとの横暴さを現して問題提起。
と、考えさせる舞台も、常識と非常識で後者が勝っちゃったりする不条理な展開には
苦笑を誘われ。やってることと見た目のギャップもまた。少女役、とりわけ木引さん
のからくり人形のような、奇面切り替えが面白し。初演から続投のベテラン2人が
健勝、チャーミングな演技をしてるのが嬉しいねこ。年を経て、若者に仕打ちを
受ける演技での痛々しさが増したけれども。
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