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 Bunkamura COCOON PRODUCTION 2024「ふくすけ2024−歌舞伎町黙示録−」

 @新宿 THEATER MILANO-Za(2024/07/09-08/04 30ステージ)
 全指定 S席12000円 A席9500円
  @京都 ロームシアター京都メインホール 8/9-15
  @福岡 キャナルシティ劇場 8/23-26
 
 作・演出:松尾スズキ[大人計画]音楽:国広和毅 舞台装置:池田ともゆき
 照明:大島祐夫 音響:藤森直樹 衣裳:西原梨恵 ヘアメイク:板垣実和
 映像:O-beron inc. 振付:振付稼業air:man 演出助手:大堀光威
 舞台監督:二瓶剛雄、広瀬泰久 制作助手:島田琴未 制作:石井おり絵、
 川越ひかる、藤崎晃雅 チーフ・プロデューサー:森田智子
 エグゼクティブ・プロデューサー:加藤真規 主催:Bunkamura

             初演       再演     3演      今回
             悪人会議  日本総合悲劇協会      COCOON PRODUCTION
             スズナリ    SEPT       コクーン THEATER MILANO-Za
            1991/8/23-9/1 1998/12/17-27  2012/8/1-9/2  2024/7/9-8/4
             14ステージ  13ステージ  38ステージ  30ステージ
                           大阪公演あり 京都福岡
        舞台美術:?      島次郎    池田ともゆき ←
        特殊造形:南坂達徳   直井雄一   石野大雅   中嶋歩
        8mm映像:藤田秀幸   ←      上田大樹
        振付  :八反田理子  ←      振付家業air:man ←
        作曲  :−−−    金子いづみ  伊藤ヨタロウ 国広和毅
        衣装  :池田祥子ほか 日中亜紀ほか 戸田京子   西原梨恵
        演出助手:宮藤官九郎  大堀光威   ←      ←

             指定3000円  4300円    9500円    S12000円
             2時間     2時間20分   2時間28分   2時間38分
 出演:
 躁鬱症 エスダマス  :深浦加奈子  片桐はいり  大竹しのぶ  秋山菜津子
 マスの夫エスダヒデイチ:山崎一    綾田俊樹   古田新太   荒川良々
 巨頭症 フクスケこと
     スガマナツオ :温水洋一   阿部サダヲ   ←      岸井ゆきの
 歌舞伎町風俗元締め3姉妹
     コズマ エツ :片葉みはる  銀粉蝶    小松和重   猫背椿
         ミツ :田中章子   宍戸美和公  ←      ←
         ヒロミ:伊勢志摩   ←      江本純子   伊勢志摩
 コジマ家使用人 レイジ:長岡尚彦   宮藤官九郎   少路勇介 蒲生:
                                オクイシュージ
 ホテトル嬢   フタバ:戸村由香   美加理    多部未華子  松本穂香
 ライター タムラタモツ:林和義    皆川猿時   ←      ←
 製薬社長ミスミミツヒコ:岡本圭之輔  山本密    松尾スズキ  ←
       (男爵)  
 放蕩者    コオロギ:松尾スズキ  ←     オクイシュージ 阿部サダヲ
 盲目の妻   サカエ :胃山人恵   犬山犬子   平岩紙    黒木華
 
 看護婦チカ      :池津祥子   ←      中尾ちひろ  内田慈
 ヒロミの恋人 ミッチィ:鈴川麻王   猫背椿    羽島名美子  チャンミー:
                                  永石千尋
                                 
 宗教関係の先生スゲヤマ:村松利史   村杉蝉之介  ←  赤瀬川:菅原永二
 元子役スター カゲムラ:青島寒月 (影村)斎藤拓   竹口龍茶  江原パジャマ
          団長:立石明石   今井廷明   町田水城   ←
          刑事:山本密           井本洋平   山森大輔
          信者:小浜正寛          菅井菜穂
        ビフテキ:顔田顔彦
        クソ坊主:宮藤官九郎
     一番背が高い男:       木村卓矢        アンサンブルは
    女の子のような男:       新谷眞木        今回の配役参照
   靴唐きを見物する男:       福田陽一
     ミツチイの死体:       青砥美香
      ついてくる女:       井内美和子
     ぶつぶつ言う女:       石原雅子
      葬式で踊る女:       伊藤尚美
        せむし男:       小笠原章洋  矢本悠馬
   客に背を向ける記者:       小川富美子
    サブカル好きの女:       川勝京子
         ヒデオ:       斉藤久実子
     大滅亡をする男:       佐々木大介
     声が大きな記者:       釋文江
    笑顔に難のある男:       白石高大
       若いポリス:       鈴木朗之   赤池忠訓
         看護婦:       田村るみ   鈴 真紀史
       ヘビ喰い女:       東−ひとみ
      亀に似た信者:       戸田光栄
  ヘヴンズサインに出ていた少年:   鳥海愛子
       温泉のデブ:       中田葉子
       骨折した男:       野添征爾
   遠くにいるホステス:       萩尾麻由
       氷を運ぶ男:       林岳人
          小人:       樋口徳子
       キレる記者:       深澤麻子
     若いポリスの妻:       本谷有希子  延増靜美
   ヘヴンズサインに出ていた外人:レシャードマユミ

        コギャル:              青山祥子
      アナウンサー:              井内ミワタ
    年をとったぽりす:              井澤崇行
          行員:              井上尚

 今回の配役
 阿部サダヲ:コオロギ
 黒木華  :サカエ
 荒川良々 :エスタヒデイチ
 岸井ゆきの:フクスケ(スガマナツオ)
 皆川猿時 :タムラタモツ
 松本穂香 :フタバ
 伊勢志摩 :コスマヒロミ
 猫背椿  :コスマエツ
 宍戸美和公:ユスマミツ
 内田慈  :チカ
 町田水城 :団長、アナウンサー
 河井克夫 :スガマ医師、せむし男(津軽三味線)
 菅原永二 :赤瀬川、蟹助、ゴロー
 オクイシュージ:蒲生、問掛屋紅玉といかけやこうぎょく
 松尾スズキ:ミスミミツヒコ
 秋山菜津子:エスタマス
 加賀谷一肇:菱餅 ほか
 石井千賀 :北九州聖愛病院看護師、農民1、記者ほか
 石田彩夏 :看護師風の女、天使ほか
 江原パジャマ:影村洋介、記者ほか
 大野明香音:記者、天使ほか
 久具巨林 :警官、記者、農民2 ほか
 橘花梨  :記者、天使、母親ほか
 友野翔太 :痩せていた頃のタムラ、記者、出前の時、男1ほか
 永石千尋 :チャンミー、天使 ほか
 松本祐華 :スガマ医院看護師 ほか
 米良まさひろ:ピンヘッド、記者ほか
 山森大輔:医者風の男、記者、刑事、ゆかた姿の老人(北九州聖愛病院院長)、男2
 (ミュージシャン) 山中信人(三味線)

 2024/07/16(火)小雨 6:03-9:05PM(89/休21/69)1F中段下手 客席ぼぼ満員(900人?)
 客層:2世代 女性は幅広く、男性はベテラン中心 女性8割。
 客入れ:感染対策 特段なし。下手3,4列目の通路は花道使用。当日パンフ(ついに)
 なし、物販。パンフ A4 2000円 袋なし、言えばくれる?。戯曲本、Tシャツほか。
 カーテンコール2回。終演後時差退場 今日は外にでるまで4分位。

 1991年初演、今回4演。ついにサイトスペシフィクな歌舞伎町で上演。
 舞台。3階建て、中央は可動。舞台面は宝塚みたいな銀橋構造、客席と近くて○。
 お話。薬物障害で異形となり、変態医師に囲われて育った「ふくすけ」の宿命、
 世界への抗い。歌舞伎町風俗界の黒幕三姉妹の野望。鬱状態で出奔した妻を探す男と
 手助けする愛の乞食な風俗穣、件の妻の因業。愛してるのに悲しい、転じて怒りが
 ネガティブポジティブに底流で渦巻く群像劇。

 スパイシーさはそのままに味に深み、ビジュアルはポップスさを増し、より楽しめる
 再演。全体の中、気持ちの寄せ方がコオロギ×サカエ、エスタヒデイチ×マスで、
 苛烈さより哀切感が強く近しくなった印象。その一方、松尾さん演じる変態医者に
 演劇片思い設定が入ってより倒錯的になるなど、エグ味は増量が面白く。
 タイトルロールに岸井ゆきのさん、台詞も身体も自在、オールマイティで無双、
 凄い。若返りあれば連投ありと、大人計画お馴染みが三人姉妹、健闘ぶりがとても
 嬉しいねこ。

 
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