トリのマーク（通称）12ヵ月連続新作上演その10「冥王星を指で」
＠青山 ギャルリーラパン (2000/11/11-12 4ステージ)
会場ＨＰ http://www03.u-page.so-net.ne.jp/yb3/lapin/
前売りのみ2,300円（ネット予約2,000円）
台本・演出・音響・宣伝美術：山中正哉 衣装：柳澤明子 音響操作：櫻井拓見
制作：柳澤明子、櫻井拓見、出月勝彦 会場：丹保あずさ＋久保海松子、廣田恭子
出演：
柳澤明子：惑星探査機 チキチキ
山中正哉：惑星探査員
出月勝彦：原住民
中村智弓：さかなおんな
2000/11/12(日)曇／晴 2:05-2:40PM(35) 前方より 客席ほぼ満員(40人)
客層：20ｰ30才代、男女半々。お友達連れの人多し。
客入れ：原宿の住宅街をてくてく、表参道から５分くらい。気候よく、散歩の人も
多い路地裏。三々五々と埋まる客席。いつもの狭めベンチ２列、パイプ椅子席２列
来た道が見渡せる上手席のほうが○。パンフ。開演前のイラストキャスト版、
終演後の豆知識版をいつも通りに配布。
「四万年後の火星と私」の探知機君、ひさびさ登場。探査の旅を即物的に表現
できる、路地が見渡せる地上会場でチキチキと。
舞台。菱形２辺が全ガラス、往来の人がちらっと覗いたり、宅急便の車が来ると
役者は横断待ち、とその場その時を取り込んでの期せず演出。場内上手の苗床
（つば広帽子の天辺にわらび状苗）は場外の電信柱にもあり。菱形床中央、昔の
カメラ型図画工作な測量機、木製折りたたみ椅子。明るく暖かみある空間、ヒー
リングな音楽にうとうとねこ。
お話。やってきたその家は無人。でも測量機あり。椅子もまだ暖かいので近くに主
が？！、と探査機。なーんちゃってね、椅子は嘘。性格がちょっと悪い探査機
なり。を貸してくれと原住民、目的不明にして。でも、さかなおとこが外をいくと
興奮気味、探査お目当て？。さかなおとこみたいコスチュームの女性？も、貸して
下さいとお願い。みんななんで？。それをよそに、自律な探査機は自発してやる気
原住民を率先して探査行へと。残された探査員が、この土地の冬を知らないことに
なぜか驚愕する原住民。さかなおんなな女性のいうことも？？。残された測量機は
彼方の海をみるためのものだったとか（なにも見えないのに）。ここでは育たない
たねを入れるとよく見えるとか。チキチキと探査機帰還。なにも見つからなかった
様子。二人はまた探査行へと、てくてくと。
見えない世界が広がる場所と物語、の断片。生活する人の往来を不思議と取り込み
、トゥディズ・ファンタジーの違和感を面白さに転じ。マンション谷間の青空下に
海を思わせる、不可思議な感じ○。はっきりとみえない世界で路上に置き去られた
よな異邦人気分。悪くないねこ。
久々に柳澤、山下コンビ。ちょっと意地悪いマシンを軽く受け流すクールコメント
微笑みつきぬ、取り合わせ◎。柳澤・チキチキ君のニヤリ笑りは、一家に一代ある
と退屈しないで済みそう。出月さんの子供転がり＠路上、はちょっとヒキョウな
愛嬌ぶり。中村さんの含んだ表情が不可思議な魅力。
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