転球劇場「（禁）まるきん」
＠下北沢 ザ・スズナリ(2001/9/28-30 4ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
＠大阪 扇町ミュージアムスクエア 9/21-24
全自由 前売り2800円 当日3000円
構成：転球劇場 音響：堤野雅嗣 照明オペレーター：大和宏智
衣装：ユキマツナオコ 宣伝美術：箕田英二 制作：内藤ハル夏
出演：
福田転球、橋田雄一郎、高木 稟
吉井 隆、鈴木田竜二[寿団事務所]、小椋あずき[劇団そとばこまち]
2001/9/29(土)晴 2:03-3:33pm(1'30) 前方より 客席8割(90人)
客層：20才代女性中心に7割ほど。カップルも結構。
客入れ：劇団予約、プレイガイド、当日券の順で入場。プレイガイドが当日精算より
後入場はかわいそう。荷物預かりあり。全ベンチ席、左右の余裕があって、個別席より
ゆったり12人掛け。金髪になった制作より注意、大阪ほど語らないで寂しい。折り込
みパンフ。Ａ４ ４Ｐ。誰の体か当てる塗り絵クイズつき。予定など掲載なくすっきり。
次回公演は11-12月、大阪・神戸・東京にて第三舞台・旗島さんをいれて新作。
物販。「Ｊａｃｋ」ビデオ(2000円) 外できても恥ずかしくないＴシャツ(2000円)。
オムニバスコント６本。キーワードは「禁じ手」とか。とある人物つながりになってて
わかるとより、楽しめる仕掛け。
舞台。素舞台。持ち込みの装置なし。
静かな中、真顔でバカ爆発。通夜、芝居稽古、二人ぼっち友達、の設定で、それは
まずいよねた、あれこれ。無意識の悪意がいやーな感じ、リアクションがまた微妙で
おもしろいねこ。三人はいつもながら個性を発揮、火に油を注いで○。しょうもない
意味なし仕草とか、くすぐりも楽しい。客演、とりわけ小椋さんの巧さはさすが。
卑しい弔問客をこれでもかと、つくりこんで◎。
今日のねた
１通夜。喪服の橋田が喪主？。弔問の転球、このたびは〜ごにゅごにょ。返して、橋田
、本日は〜もごもごと。繰り返すたび、曖昧にもごもご（なにをいってるかわかん
ないけど、わかるからおかしい）。橋田、立つとき短距離走スターティングポーズ。
お辞儀では手を広げすぎ。変な仕草に首をかしげつつ、倣う転球。焼香の仕方がよく
わからず、遺体の顔をみて微妙に苦笑い。なんか、微妙な笑いどころ。
高木弔問に。また、もにゅもにょ。おでこが当たるほど、橋田と接近して挨拶。自分
とは、ようせんのにと、むかつき顔の転球。やけに足を後ろにのばし、立ち座りする
二人にまた倣い。高木が線香を束にして、一度期に焼香するのに、ちょっとびっくり。
遺体の顔付近から、なんかびろーんと延びるものを取り出す高木。なんか飛んで
失せたそれはいったいなに？。足をまた後ろにのばして、じたばたぐるぐると回って、
座にもどり（場内爆笑。なんなんだ）。故人の写真に微妙な視線を注ぐ三者三様。
不安そうに部屋を見渡し。立て付けが悪いから、風が強いね、えっ！！と驚いた
ところで暗転（なに？）。
２小椋事務員、サラリーマン転球は電報の申し込み。お祝いとお悔やみ、各１通。
「田中さん」へとお祝いの原稿読み上げ。君はやっていないと信じていた、真実は
ひとつ、無罪確定おめでとう。○○総務部一同。無罪お祝いの祝電は初めてと小椋。
そこに吉井課長がばたばたと。文面にコメント。最初から信じていたは、田中君に
失礼だろう。逮捕されたとき、首にしたわけだし。信じていたものもいないものも
いたのほうが本当だ。真実はひとつも、まずい。証拠不十分だったわけだし、
もし彼が真犯人だったら、田中君、どっきりしちゃうよ。要は無罪は無罪としよう。
やっての「や」は「殺」にして。人殺し＝１５６４、どらえもん電報にして、と課長
楽しそうに注文。どんどん曖昧に、よくわからなくなっていく文面。これ祝電、です
よね？、失礼の基準がわかりかねますと、疑問疑念の小椋事務員。次は、弔電なん
ですけど、と頼む転球に、露骨にいやな顔。
３明かりフェイドイン、手を鳥のように横にして、ユニゾンで踊る一同。劇団稽古場？
転球は三人男（橋田、鈴木田、高木）に激して駄目だし。綿を含んだような、もご
もご声で。鳥ポーズでのユニゾン台詞、バード！！が決まらないのにいらいら。
リズムを数えて、心の声であわせるんだ。わかってない三人。
看板女優・小椋が注文。雨のシーンで、台詞がでてこない（気持ちが入らない）。
雨って感じがどうしてもしない。どうやって、雨を演じていると、三人組に詰問する
転球。橋田。うだうだとうんちく、役造しているといいわけ。もういいと、納得の
小椋、忍び泣き。それをみて、転球怒り再燃。みてみい、鈴木田が悪いともめる彼ら
に、おまえらが原因。悪いけど、くずと呼ばせてもらうよ。君ら雑魚、コロス、
じゃませんといてな。内輪もめ。橋田またいいわけ、高木劇団やめます宣言（だれも
止めない）。そんな泥沼をみて、吉井、切れちゃう。個人プレイがすぎるぞ。
それぞれの努力を買いながらも、よけいな一言を添えてコメント。高木、ばく転の
稽古で怪我って、この芝居にばく転シーンはないぞ。鈴木田、ハイテンション過ぎ、
揺れてるし。橋田、意味のない理論にきりきりまいさ。小椋、いい年して泣くな。
なんかわかんないけど、演出家の悪口で和気あいあい。通し稽古、社会派？アングラ？
まるで意味不明なミュージカル？が延々。すっとこどっこいさに笑うねこ。
４大物？声優橋田に、ＡＤ・吉井は本番前のお願い。テイク前に役を掘り下げたい作品、
じっくり話し合いを、と。はいといいながら、話を聞かず、自分の世界で暴走する
橋田。吉井、テイクまで時間がないので困り顔、思わず橋田をなぐり、ブレーキ。
声優小椋、大遅刻で登場。事故にあった男の後頭部にでかい穴、でも平気顔で歩いて
いっちゃったのをずっとみてた話。とんだ、ハプニングね！。もういいからと吉井、
役の掘り下げを提案。小椋、断固拒否。やる前にあれこれいわれるのは、いや、だめ。
橋田、手のひらを返したように反対派に。しょうがないとテイク開始。マイクの場所
とりで、いがみあい。テイクは通信販売ＣＦ、役の掘り下げって、いったいどこに
必要なの？。
５ぼけっと突っ立てる、土方作業員姿の鈴木田、高木の二人。外国人？。片言口調なの
に、なぜかこなれた大阪弁使いの鈴木田。高木に郵便貯金を使い込みされて、怒り。
でも、もらったミュージカル劇チケット（３の劇団の公演らしい）で怒りも和らぎ、
にんまり。その繰り返し。にしても高木は怪しい。行きがけに鈴木田、おまえ日本人
やろ？。
６ １の通夜、続き。橋田と転球、しみじみ故人の話。中学生時代。女の子にいつも囲
まれて。もてもて？。パンツずらされたりしてました。それって、いじめじゃ？。
本人、喜んでましたから、いいんちゃいますか。でどう調子は、キャベジン、サク
ロン飲んでますと、二人おやじ会話。いつのまにか、漫才に。のりお、よしおですか
高木がきて、故人の高校時代話。男達に囲まれてました。中学と違うな。また、
いじめられていたよう、本人が喜んでたから、いいんちゃいますか。
小椋、ばっちり喪服で弔問。手持ちのビニール袋から灰をだして焼香。にんまり笑っ
たりして、かなり怪しい。出されたビールを一気のみ。人の見てぬ間に速攻のみ、
舌でコップ内をなめ回して、その卑しいこと。人が飲んでるとこを凝視、すいません
とお酌強要。男三人と一緒に、あぐらで腰をすえ。男三人は目を合わせないように
して、気まずい空気。お寿司すすめられるも、巻きものだけかよ、な顔して遠慮。
にぎり出前到着、人がつまんでるのも、すいませんと横取り。なぜか、転球のだけは
取らず、なんでやねん。突然、みな怪訝顔、小椋がおならして、臭い臭い。
鈴木田・和尚、血みどろで現れ。ひえーとみな隅に逃げ。体、きこきことまま成らず
、でも顔は笑って、怖いよ。大遅刻ですな、驚かれたでしょう。戒名を考えておりま
したら、つい事故に会いまして。お経はちゃんとあげますから。そんなことより、
横になって、いや救急車とばたばたする周囲。休ましてください、と変な言い回しで
了解を得て、横になって極楽極楽と和尚。あれ、動かなくなった。死んだ！？、いや
生きてるよ。で、戒名のほうは？、あーできてないんですか（なんなんだ）。なくて
もいいって、ほんまですか？、迷ったりしません？。さっくり、和尚帰り。
吉井・劇団員がなんで死んだ〜、田中〜！！と号泣して来訪。突然、芝居はじめ、
踊り歌いまくり。あっけにとられる周囲の中、またさっくり帰り。
くるくるパーばかりでごめんね、と謝る橋田。よく聞けば、身内でもなんでもなく、
葬儀屋。あんたらが思いこんでただけやろ、と逆切れされて、いやーな雰囲気。
もう、血みどろなので掃除。手伝わされる転球、高木。遺体を転がし、しまいに立た
せて、拭き掃除。おいおい。遺体が自立するのには、一同感嘆。頭の後ろに穴あり。
これが死因？。あれ、どらえもんの弔電が？。最初から信じていた、無罪おめでとう
、ってこれなんや。
カーテンコール。物販。着ても恥ずかしくないのが、チャームポイントのＴシャツ。
吉井さんが喪服。橋田。劇中、喪服を着てません、ここだけ。色気をだしてこの素人
があ、いやらしい、とコメント（あいやー）。高木。明日明後日公演あり。おもしろ
かったら、もう一回、友達にも。もし苦しかったら、それを友達にも味わせましょう。
告知。12月の次回公演。鈴木田。次回はスタッフで。あえるのは今回だけやね、に
なんでや顔（スタッフでおるちゅうねん）で一瞬凍る鈴木田。小椋。石原正一ショー
12/25-27＠ＯＭＳ？に出演。吉井君は予定なし。
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