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 チェルフィッチュ「三月の5日間」

 @六本木 Super Deluxe(2006/3/11-21 15ステージ)
 http://www.super-deluxe.com/
 全自由(整理番号付) 前売3200円 当日3500円 学生2800円
 ライブセット券 前売4500円 3/17ライブ 前売2200円

 作・演出:岡田利規 企画:小沢康夫 舞台監督:鈴木康郎 照明:大平智己
 音響:牛川紀政 宣伝美術:good design company 制作:中村茜
 主催:チェルフィッチュ 共催:Postmainstream助成:財団法人東京都歴史文化財団
 ポストパフォーマンストーク:3/11佐々木敦 (批評家) 12s冨永昌敬(映画監督)
 13s矢野優(文芸誌「新潮」編集長)
 出演:
 瀧川英次:ミノベ(ラブホで四泊五日)
 下西啓正:東(ミノベの友達)
 山縣太一:東の友達
 松村翔子:ミッフィーちゃん(男に縁がない)
 山崎ルキノ:ユッキー(ラブホで四泊五日)
 東宮南北:デモ参加者
 村上聡一:デモ参加者
 
 2006/3/19(日)晴 3:35-5:17PM(50/休20/32) センター前方 客席満員(150人)
 客層:20歳代中心、中年層ぽちぽち。演劇ファン以外も結構いそう。男女半々。
 客入れ:開場時不明。カウンターでドリンク(ビール700ほか)、食べ物(カレー800
 ほか)販売。コの字客席、センターと上手3列、下手4列+座布団1列。見晴らしが
 よいのでどこでも可も、センターが無難。しかし、コンクリブロックの椅子は辛く
 ないか?。折り込みパンフ A4 2ページ。挨拶、作家と役者の詳細プロフィール
 と予定。次回公演。12月新作「エンジョイ」@新国立劇場/THE LOFT
 物販。戯曲集ほか。カーテンコール1回1分。

  想を得るに至った因縁のライブハウスでの再演(2004年2月初演@スフィアメックス)
 バンド演奏などイベントありのロングラン。

 舞台。コンクリ床、白い壁、ぽかんとした何もなさが程よい空間。正面壁には
 開演前ビル街映像(9.11後のWTC周辺とか テロ攻撃事件>Wikipedia参照)。
 劇中はスリット状のバーやクロスを投影。

 お話。六本木のライブハウスから連れだった2人は、渋谷のラブホで四泊五日。
 世界ではイラク戦争、巷では反戦デモ。2人を知る者、デモ参加者、男に縁がない
 女性ら、エピソードは離れては戻っていく。

 こわばりのない会話と身体の魅力、一層。既成の演劇、ダンスの衣を脱ぐため、
 自然体以上の自然体(だらだら)を成した造り込みに改めて驚嘆ねこ。端正な未整理
 の会話とフリーフォームな身体の動きは、現代室内楽にジャズを取り込んだ音楽の
 よう。活き活きと自発するありさまを、リラックスした空間で楽しく観るねこ。

 戦争の遠い距離感と失望、無為な日常の幸不幸を、小さくも確かに浮かばせ、主張
 する。弱さを肯定する自然体にささやかな希望を感じて、ほっこりするねこ。

 ほか。柔らかさとシャープさが同居したシンプルな照明が印象。役柄では、人気の
 ミッフィーちゃん。健気に語るミクロコスモス、自給自足だけど自閉していない
 に微笑みねこ。  


 参考
 3/17「サンガツ・ライブ」 サンガツ:梶道人 (dr)、山脇豊土 (dr)、
 小泉篤宏 (g)、 小島創太郎 (g)、磯木淳寛 (b) DJ Peaky (electronics)
 http://sangatsu.com/
 トークショー:小泉篤宏(ミュージシャン/サンガツ)×岡田利規
 ショートパフォーマンス「ティッシュ」作:岡田利規 出演:松村翔子、端田新菜

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