＠成城学園前 成城ホール(2012/7/3-5 3ステージ)
http://seijohall.jp/
全指定3500円
出演：立川談春
2012/7/4(水)晴 7:05-9:04PM(58/休16/45)中段上手 客席満員(290人)
客層：大人中心に幅広く、男性過半数。
客入れ：当日券4枚と掲示。折り込みチラシ少々、パンフなし。物販なし。
仲入り 今回のおつまみはプチシューと唐揚げ。
談春 かぼちゃ屋 枕なし 噺23分
談春 星野屋 枕4分+噺29分
仲入り16分
談春 景清 枕なし 噺45分
開演前の諸注意は談春から。録音禁止は小話付き。隣の笑い声が入って巧く行かずと
盗聴した人がつぶやいていたとか（笑）。盗るなら秘密にし続けてください（笑）。
今日は、前座二つ目真打ちの三席、文字通り独演会です。小さくどよめき。
談春 かぼちゃ屋
枕なし。お話。ぶらぶらせずに働けと、ケツを叩かれた阿呆。課せられたカボチャ
売りだが、馬鹿な応対が人気を呼んで？意外なことに完売。ところが儲けを考えない
商売をしたと怒られて。
ゆったりペースのアホと、性急な江戸弁の周囲とのやりとりが愉快。アホが溜めて
つぶやく「マジカよ」に笑い。
談春 星野屋
枕。女性が優れているのは男はみな知っていること。しかし、昔は女に職がない
（遅刻してきた客をまつ。｡目の前に座った客へほっといてくれと思っています？）
お妾は職業だった。お妾をもつことで男は幅を利かせた。文豪は当たり前にもって
いて、2度3度と。しかし、出世する女はみな男っぽくなる。お妾は乞食や芸人と
一緒で3度やると止められないのでしょう。
お話。縁切り話しをお妾に持ちかけた旦那。別れるくらいなら死ぬと勝ち気なお妾。
ところが旦那の真意というのが儚くなることで、心中上等と喜ばせてしまって。
いずれが狸か狐かという騙しあいの連鎖が愉快。テンポ命と快調、畳みかけて
面白く。マジで怪談語りするのも、笑いを生んで○。
仲入り
談春 景清
枕なし。お話。腕利きの職人が失明、絶望の淵にある彼を旦那は神仏にすがれと
奨める。すでに願掛けに行き、効き目がないどころか、女のことですったもんだを
起こしたという。旦那は呆れるが、改めて観音様へお参りを進める。さて満願の日に
なったが、目が開かない。とうとう怒り出してしまう。
芝居心ある語り口でじっくり。勝手に信心、裏切られて勝手に絶望、神仏に悪態を
つく。人間くさい愚かさとおかしみをたっぷり。怒りの中の悲しさをしっかりと
透かし見せて、私たちの物語と共感を生んで巧し。
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