＠下北沢 ザ・スズナリ(2009/5/2-6 7ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全自由 予約 一般3000円 学生（高校生以下も含む）2000円
当日 一般3300円 学生（高校生以下も含む）2300円
セット券 予約 一般4000円 学生（高校生以下も含む）2500円
＠青森 アトリエ・グリーンパーク 4/19-26 7ステージ
＠秋田 秋田市文化会館小ホール 5/23 1ステージ
作・演出：畑澤聖悟 照明：浅沼昌弘 音響：藤平美保子 舞台美術：山下昇平
装置：萱森由介 舞台監督：三上晴佳 プロデュース：佐藤誠
ドラマターグ：工藤千夏 宣伝美術：木村正幸 制作：渡辺源四郎商店
出演：
工藤良平 ：ミニラ(14) 2年3組。校長室に入り浸る中学生。
牧野慶一[劇団雪の会] ：笹原茂雄(60) 校長。本日、退任式を迎える。
山上由美子 ：和嶋清美(27) 事務職員。
柿崎彩香 ：大橋今日子(24)養護教諭。
ささきまこと：竹田寛次(50) 教頭。
工藤由佳子 ：藤原宣子(38) 2学年主任。
宮越昭司 ：小林良寛(80) 休職中の元2年3組担任・小林よしこの父。
工藤貴樹 ：小林守道(25) 良寛の孫。よしこの妹の長男。
工藤静香 ：石川緑(32) 来年度から赴任する臨時講師。
高坂明生 ：山中勝(33) 2年3組仮担任。
萱森由介、藤田紗穂：声の出演(校内放送)
2009/5/6(祝水)雨 1:04-2:23PM(1'18)中段下手 客席満員(100人)
客層：町内会な老若男女。中高年団体あり。男性過半数？。
客入れ：整理番号順入場。ベンチ2列、椅子3列/通路/4列。場内誘導は特になし。
折り込みチラシそれなり。パンフ B5 3ページ。挨拶、あらすじ、配役、プロ
フィール、予定。次回公演。11/5-8「今日もいい天気」＠こまばアゴラ劇場
ほか、青森公演いくつか。物販。台本1000円 ほかDVDなど。カーテンコール1回1分
いじめとモンスターペアレント問題を加害者側から描いた「親の顔が見たい」再演
直後、同じく学校を舞台にした新作上演
舞台。中学校長室。上手白ソファ、下手斜に机と書架。本は朧な墨絵でつくりもの
めき。周囲の壁に崩壊の跡、赤い鉄骨がむき出し、上手には白い工事用シート。
お話。青森市内の公立中学校。定年退職する校長の退任式当日。校長室には教室に
いけない生徒「ミニラ」が居座っている。暴君よろしく我が儘し放題の彼。先生達
が諭すことができないのには、恐ろしい理由がある。
ジャブとみせて左ストレート、毒気に笑い、切実さに衝撃をうけるねこ。護るべき
子供は悪党、父兄は輪を掛けな、正義ってなんだっけな教育現場。問題を逆手に、
聖人君子ではない先生の本音まじり、人間ではないミニラな前提で黒い笑いを取り
中盤から、ミニラの絶望と怒り、それを前にした教師の無力感、無責任さが生々し
く現れて圧巻。虚構と現実を分けず適応して繋ぎ、実験的ながら娯楽作とし。かつ
人間臭く問題意識の高い舞台に仕上げて見事。畑澤節を堪能ねこ。
痛切な風刺、例えば無責任政治家、安保・自衛隊下の平和主義の矛盾、部落差別、
他国侵略と天皇の謝罪封印 などが重なり。戦後民主主義と学校崩壊のカリカチュ
アと笑うのは簡単、そうはさせぬ切実さが胸迫るねこ。
役者。工藤良平。心は泣いて顔は悪党な潔さ○。ラストはドーナツをはいてほし
かったねこ。
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