[前頁] [ホーム] [一覧] [次頁]

 唐組 第71回公演「透明人間」

 @新宿 花園神社・紅テント(2023/05/06,07,11-14、06/02-04 9ステージ)
 全自由 前売券4000円 当日券4200円 学生券3300円 子供券2000円 小学6年生まで
  @岡山・岡山市旭川河畔・京橋河川敷 4/22-23
  @神戸・湊川公園 4/28-30
  @雑司ヶ谷・鬼子母神 5/20-21,26-28
  @長野・長野市城山公園 ふれあい広場 6/10-11

 作:唐十郎 演出:久保井研+唐十郎 絵:合田佐和子 作曲:石川鷹彦
 宣伝美術:海野温子 舞台美術:大鶴美仁音+紅美術団子

 出演:
              3演    4演      今回
              2006/10  2015/5-6   2023/5-6
              3500円  ←      4000円 
              53/50分  55/48分   54/49分

 田口(保健所員)     :久保井研 気田睦   岡田優
 上田(女コロガシ)    :丸山厚人 久保井研  全原徳和
 辻 (時を駆ける調教師) :稲荷卓央 ←     ←
 モモ(焼き鳥屋の娘)   :藤井由紀 ←     大鶴美仁音
 モモに似た女      :赤松由美 土屋真衣  藤井由紀
 合田(犬・時次郎の同居人):鳥山昌克 辻孝彦   久保井研
 課長(保健所員課長)   :高木宏  岩戸秀年  友寄有司
 白川(マサヤの恩師)   :唐十郎  赤松由美  福原由加里
 少年マサヤ       :十貫寺梅軒 福本雄樹 升田愛
 マサヤの母親      :大美穂  毛利悟巳  加藤野奈

 床屋          :岡田悟一 ←     岩田陽彦
 その妻         :?    藤本沙紀  壷阪麻里子
 出前          :?    清水航平  西間木美希
 歯医者         :気田睦  南智章   藤森宗
 その妻         :?    高畑亜実  春田玲緒
 焼き鳥屋        :野村千絵       
 焼き鳥屋の客                  重村大介
 男をだます女コロネンコ?:土屋真衣

 2023/05/13(金)晴 7:01-8:58PM(54/休11/49)前方中央 客席7割(130人)
 客層:3世代、女性増え、男女半々。海外の数人が当日券で。
 客入れ:感染対策。検温と手指消毒なし、マスクは任意。いつものよう3列に
 整列、人数を区切って入場。当日パンフなし。 カーテンコール1回。

 1990年初演、2001年「水中花 透明人間改め」2006年「透明人間」へタイトルを戻し
 2015年初演版で再演2005年R・U・P公演(椎名桔平の辻)を含め、6回目(で初演版)。

 舞台。場末の焼き鳥屋2階。下手に小窓がある小部屋、襖で仕切出来。上手にカウン
 ターテーブル、空けると水槽。下手から渡ってきた雨どいの集水器が真上。奥に階下
 からの階段設定、場に似合わない瀟洒な手すり、階下階、アジサイ映る窓。
 中央壁に焼き鳥屋お品書き。
 お話。水を怖がる犬の噂、保健所員・田口は調査に赴く。犬の調教師と雇われ男、
 焼き鳥屋の下働きの少女と出会い、戦時中に及ぶ幻想に巻き込まれていく。

 他人、犬、花に生を代行しながら、掛け替えないものを求め、彷徨う幻想譚。
 荒くれと詩情が混交する台詞に痺れ、ウットリしてる毎度ねこ。稲荷さんの辻復活。
 狂気、哀切、愛嬌。圧倒されて目が放せない。その世界に濡れた心情で寄り添う
 モモに似た女・藤井さんのムーディ。モモ・美仁音さん、ほとんど言葉を発せずも
 増す存在感。泣きそう。白川・福原さんの狂いながら、的を射ている放言しだい。
 気持ちいい。少年・マサヤも小気味良い。田口・岡田さん。入り組んだ世界に
 どこまで真っ直ぐ、揺れる心情を細やかに表して○。

[月間一覧