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 ナイロン100℃ SIDE SESSION#8
  「ロンドン→パリ→東京 "LONGDONG→PARY→TOKIO"」

 @下北沢・本多劇場 (1999/1/26-31 8ステージ) 全指定前売り3800当日4100
 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 照明:関口祐二 音響:水越佳一
 舞台美術:磯田央 衣装:木村猛志 振付:長田奈麻 映像制作:山崎誠、久保山努
 スライドイラスト:古屋あきさ 舞台監督:福澤論志+至福団 制作:江藤かおる
 出演:
 大倉孝二 :十日家  (「忙しくて」会社から4年間自宅帰れず。元少年探偵団)
 小林高鹿 :野々村切人 (↑の隙に↑の女房を寝取った色男)
 長田奈麻 :万城目スミレ (少年探偵団に待ちぼうけにされて、根に持っている)
 村岡希美 :ヒラメ (医師、子供の頃はへんな訛りあり。元少年探偵団)
 大山鍋則 :ハカセ (博士博士という名前で職業は博士。元少年探偵団)
 新谷真弓 :オイロケ (どこがオイロケかわからない。元少年探偵団)
 正岡泰志 :君塚 (スミレの息子だっけ?) [動物電気][HJ
 安沢千草 :十日家の妻 (なにをされてもいいほうに取る女)
 岸潤一郎 :タケハル (十日家のおばか息子。なんかむかつく) [HJ
 廣川三憲  :ボンゴ  (明智の助手だっけ?。いい声で胸毛の人)
 仁田原早苗 :早苗ちゃん
 藤倉みのり :スチュワーデス
 市川英美  :校長
 杉山薫   :ルリちやん
 齊藤加奈子:女刑事
 田中嘉治郎:大王  (降ってきた丸い人)
 漬水宏   :明智先生(少年探偵団を率いる、変装の名人でき○がい)

 1999/1/31(日)晴れ 7:10-9:20PM(2'10) 前方より 客席超満員(450人)
 客層:20-30才代中心。男女半々。
 客入れ:千秋楽。立ち見もでてもう一杯。パンフ。小冊子サイズの3冊組(1300)。
 旅行ハンドブックにかこつけて、遊んだ内容が楽しい。今回戯曲もついてお買い得。

 ケラ、ビフテキと暴走以来の2.5年ぶりのオリジナル・ナンセンス劇。
 おりしも公演中、フローズン・ビーチで岸田戯曲賞受賞決定。ふーん。
 舞台。下手にデッキ、上手にバルコニー、間に段々あるモノクローム基調の非日常
 な空間。

 お話。向いなのに仕事が「忙しくて」4年も帰っていない十日家。妻は子供に新し
 い父をプレゼント、のほほん不倫。覗き見しながら立場ない、今日も仕事をさせて
 もらえないのに「忙しくて」帰れない十日家。じたばたしてる間に不倫と子供は
 「日本で一番でかい国」パリにボンジュールと逃避行。困った十日家。かつて頼り
 の少年探偵団を回想。明智先生のともかく変装しろ!授業や、たよりにならない
 仲間たち。同級生だった今は不倫夫が無意味に怒られてたこととか。

 決心かためて、少年探偵団の再結成を計画する十日家。もうストーカーまがい。
 みちゃいられない明知先生は一肌脱ぐことに。得意の変装でだますつうか脅迫まがい
 に再結成。ひなびた温泉街・パリに一同終結、不倫と少年探偵団、彼らに恨みをも
 っている女・スミレが三つ巴のにらみあい。と不倫が連れ歩いてた子供・タケハルが
 セーヌ川で水難。救助にいきあぐれてる間に和気藹々、みんなで10年後自分に
 手紙を書くことに。少年は助からなかったけど、いい話しでオシマイ。

 センスいい、はぐらかしギャグてんこもり。手馴れた出鱈目のまったりとしたお楽
 しみ。主要役者達のおとぼけ具合○。安心して笑える「いい感じ」。同時期に上演
 の猫ニャーに比べると、精彩さを欠いて、かつての先端な印象はあり。意外性が
 類型化してて不満〜とか、あるけどスタンダードな見やすさは○。このまま誰でも
 お奨めな平滑な面白さにいっちゃうのか、裏切りの実験を再開するのか、気長に
 期待していきたいねこ。

 役者。大高さん、村岡さん、廣川さん。真面目顔のすっとこどっこいさが○。大倉
 さん、1人勝ち舞台。面白いけど、物足りなくもあり。ゲストは好きに個性をだして
 ○。清水宏さん。き○がいなつっこみテンションが冴えて○。岸潤。いつも通り、
 好きにして。正岡泰志。「いい人。」(HJ誰でもでれるよ!)な得意キャラすれど、
 今日の客にはちと滑ってて残念。