＠池袋 東京芸術劇場シアターイースト(2021/11/01-12/12 48ステージ)
全指定 S席9000円 U25席5500円
＠大坂 ナレッジシアター (グランフロント大阪北館4階)12/16-26 15ステージ
演出：野田秀樹 原作：筒井康隆「毟りあい」（新潮社）より
英語脚本：野田秀樹＆コリン・ティーバン 日本語脚本：野田秀樹
美術：堀尾幸男 照明：服部基 音響：藤本純子 映像：奥秀太郎
舞台監督：瀧原寿子 プロデューサー：鈴木弘之 企画・製作：NODA・MAP
出演： 日本版初演 再演 今回 シアタートラム 水天宮ピット 東京芸術劇場 2007/6/22-7/9 2012/4/25-5/20 2021/11/1-12/12 30ステージ 30ステージ 48ステージ 1時間7分 1時間11分 1時間14分 6500円 7500円 9000円 井戸 ：野田秀樹 ← 阿部サダヲ 小古呂の妻、リポーター ：秋山菜津子 宮沢りえ 長澤まさみ 安直、小古呂、小古呂の息子、 リポーター ：近藤良平 ← 川平慈英 百百山警部、シェフ、リポーター：浅野和之 池田成志 河内大和
2021/11/30(火)曇 7:03-8:17PM(1'14)後方上手より 客席満員(250人)
客層：3世代、学生、20-30才代結構。女性7割。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。通常客席 最前B列。
当日パンフなし。物販。パンフ A5 1000円。戯曲収録本。カーテンコール4回後
規制退場。
2006年ロンドン初演、日本版の3演。レパートリー化を意識してか、野田さんは
出演せず、演出に専念した今回。
舞台。床壁の2面は初演以来の紙。実際の調度はローテーブル、踏み台程度、
正面壁に投影して現し。小道具類は得意の見立てを駆使。
お話。妻子を脱獄犯に囚われたサラリーマンが、脱獄犯の妻子の家に乗り込み、
逆脅迫をエスカレーションしていく。
刺激的で気持ちが無事で帰れないという舞台。フィクションとして楽しんだ前回
から、不穏な今に生っぽさを感じてしまう今回。世界が、価値観があっけなく変わる
とか、暴力／復讐の連鎖がいつまで経っても終わらないとか。嫌らしけど、同時、
暴力や苦痛の語り得ないものを昇華する舞台、演劇の力を改めて有難く思うねこ。
初演の演出、楽曲をそのまま。「剣の舞」の狂奔、蝶々夫人ハミングコーラスの
逆説的使われ方とか、痺れるところ。キャスト一新。阿部さん、さらに高まり、
もの凄い到達点へと。長澤さん、諸事キレイかつ逞しい、それが不幸をいや増して
素敵。川平さん、軽やか、からの静止場面の衝撃たるや。河内さん、板挟みの
苦労人を丁寧に演じ。
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