＠渋谷 シアターコクーン(2008/2/8-28 24ステージ)
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/index.html
全指定 S席9000円 A席7500円 コクーンシート5000円
作・演出：岩松了(94年初演作品)
美術：島次郎 照明：沢田祐二 衣裳：堀井香苗 音響：藤田赤目
ヘアメイク：宮内宏明 劇中劇指導：姫京之助 舞台監督：二瓶剛雄
宣伝美術：一八八 東學 宣伝写真：谷敦志 営業：加藤雅広 票券：森田友規子
プロデューサー：加藤真規 制作：大宮夏子
企画・製作：Bunkamura 主催：Bunkamura
出演： 小泉今日子：ママ（座長の妻） 風間杜夫 ：座長
大森南朋 ：橋本（副座長） 鈴木砂羽 ：さつき（その妹） 姜暢雄 ：慎之介（失踪した看板俳優） [studio Life] 中込佐知子：あざみ（座員 慎之介の駆け落ち相手） 佐藤直子 ：波江 （副座長の妻） [演劇集団円] 大橋智和 ：秀樹 （座員） 米村亮太朗：ともあき（座員） [ポツドール] 佐藤銀平 ：マー防（座員） [演劇集団円] 平岩紙 ：ちはる（女優兼劇団スタッフ）[大人計画]
森本亮治 ：道後 （体験入団中の学生） 荒川良々 ：福田 （出入りの八百屋） [大人計画] 安藤サクラ：絵美子（近所の女子）
2008/2/24(日)快晴・強風 2:10-4:38PM(63/休15/68)１階後方中央 客席満員(750人)
客層：20-30才代女性最多に幅広く、中年男性も結構。
客入れ：コクーンの後、劇中劇場の諸注意あり。劇場入口と中に大衆演劇一座なポス
ター貼り付け。バルコニー立ち見は10人ほどとまだ余裕。折り込みチラシ極厚。
パンフなし。物販。パンフ A4 35ページ 1800円。作演出エンタビュー、役者ペー
ジ、役者対談。ポスター大売切、小700円 カーテンコール1回2分。
ベンチャーズの夜、月光のつゝしみと同じ94年作品再演。
舞台。大衆演劇の常設小屋。広く座蒲団敷の客席、上手に一段高く桟敷席。壁に役者
美麗ポスター。正面、緑地に大きく招き猫イラストの緞帳。下手に短い花道。
お話。大衆演劇一座、無頼の座長と妊娠中の「ママ」ことその妻が一座の中心。
とある看板男優が女優と駆け落ち。座長は帰りを待ち望むが、副座長は憤懣やるかた
なく、座長の甘さも気に入らない。そんな内輪もめをよそに、座員達は呑気顔、ある
いは、恋のすれ違いやいざこざで落ち着かない。
濃厚で赤裸々な人間関係、をおかずにご飯三杯。ごちそうさまねこ。ただでさえ、
エゴと不信、怒りと不満が渦巻く嫌み演劇なんに、設定を劇団において濃縮。悪意と
愛憎が生々しく、自然体で描かれ。中心の2人はありげに大衆演劇人？。だらしなく
無頼な物言い、人と惹きつける力がある座長。これまたアンニュイに姉御言葉を放ち
、底意地の悪さを伺わせつ、もてもての妻。クラゲかなんかを踏んづけたと度々語る
ママ・小泉の生っぽい生理的感触の妙○。しっとりと濡れて関係する2人がたまら
ない魅力を放ち。周辺は青春残酷劇模様。不安定で危うく、ヒステリック、そして
冷徹。岩松了、作風バイキング食べ放題を堪能ねこ。
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