＠大阪 ウイングフィールド(2007/6/13-17 6ステージ)
http://www.wing-f.co.jp/
6/14休演、カンパ制座談会日
6/13＝驟雨／留守／紙風船 6/15＝驟雨／留守／可児君の面会日
6/16m.17m＝留守／紙風船／可児君の面会日
6/16s,17s＝驟雨／紙風船／可児君の面会日
全自由 前売 一般2500円 当日2800円 前売学生2000円 当日学生2200円
2ステージ券3500円（劇団前売のみ）
作：岸田國士 演出：深津篤史
舞台美術：池田ともゆき 照明効果：西岡奈美 音響効果：大西博樹
舞台監督：岡一代 演出助手：森本洋史 松本雄貴
小道具：帰ってきた下鴨パトロール隊 衣装：畠本陽子
イラスト：山田賢一 宣伝美術：白沢正 制作：桃園会
出演：
・可児君の面会日 約48分
亀岡寿行 ：可児君
川井直美 ：可児夫人
小坂浩之 ：織部
加納亮子 ：小暮妙
寺本多得子：鳥居冬
橋本健司 ：毛利
長谷川一馬：斎田
樋上真郁 ：駒井
紀伊川淳 ：泊
江口恵美 ：女中
・驟雨 約42分
はたもとようこ：朋子
加納亮子 ：恒子
長谷川一馬：譲
川井直美 ：家政婦
・紙風船 約25分
江口恵美 ：妻
紀伊川淳 ：夫
2007/6/16(土)快晴 7:05-8:58PM(1'51)前方上手 客席超満員(80？人)
客層：20-30歳代中心に幅広く、男女半々。
客入れ：階下ロビーで待ち、10番ずつ呼び出し。荷物預かり積極的にあり。緩い
雛壇に座布団の通常配置。前すぎない方がいいかも。折り込みチラシ厚め、パンフ
A4 3ページ。挨拶、配役、劇場15周年によせる各一言、予定。次回公演。「追奏曲
、砲撃」12/12-18＠大阪 来年3/28-31 7/22リーディング＆ダンス
物販。15周年記念パンフ B5 11ページ 500円。ほか台本。カーテンコール1回2分。
高評価を得た「動員挿話」＠新国立劇場(2005)に続く、岸田國士作品演出。
ナイロン100℃ KERAのパッチワーク演出上演と折しも、東西公演が重なり。
舞台。一段高く、白の盆舞台。ワイヤの列を壁に見立てて。
お話。「可児君」月一で面会日を定めた作家、集まってくる人たちは相談依頼やら
抱えてくるが、大勢の前ではためらいがち残留。収拾がつかず、他の日の面会を
願い、初心貫徹ならず、本末転倒。こんなナンセンスコメディを書いてたなんて、
驚きねこ。
「驟雨」。結婚後醒めてしまい、離縁決心の若い妻、なだめる姉夫婦。やがて男女の
温度差が現れてきて。緻密な会話劇の醍醐味。
「紙風船」夫婦で過ごす休日、しかたのない2人は現実逃避に旅行妄想。逃避じゃ
なく、生きる糧であろう暖かさと切なさが忘れがたい余韻を残す一編。
オーソドックスも鮮度高く人間を描き、微細に機微を描いて秀一。役者個性を生かし
表情仕草、間合いに丁寧に感情を織り込み。メリハリを適度にいれ平板ならず、また
ムードに流されず。ゆるやかに移ろう照明と、シンプルな装置が想像の入る隙間を
ほどよくつくって○。古典と思えぬ、戯曲の面白さを再発見、新鮮な心持ちねこ。
役者の水準の高さ、とりわけ女優の充実を反映。はたもとさんの困り顔、江口さんの
２変化 ぞんざいなおばはんと、艶っぽくあきらめてない女ぶりが印象。至近で見ら
れる小劇場で丁寧に作りこまれた舞台をみられ、楽しいねこ。
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