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 桃園会第44回公演 20周年記念二作同時上演「blue film」

 @下北沢 ザ・スズナリ(2013/3/28-30 3ステージ)
 http://www.honda-geki.com/suzunari.html
 全自由 前売一般3000円 学生2000円 当日一般3300円 学生2300円
 二作通し券 4000円 リピーター割引1500円
  @伊丹 アイホール 1/24,26 2ステージ

 作・演出:深津篤史 舞台美術:池田ともゆき 照明効果:西岡奈美
 音響効果:大西博樹 舞台監督:谷本誠(CQ) 演出助手:森本洋史
 衣裳:はたもとようこ イラスト:山田賢一 チラシ写真:清水俊洋
 制作:桃園会 主催・企画・製作:桃園会

 出演:
                 初演      再演      今回
                 第24回公演   第42回公演   第44回公演
                 旗揚10周年   20周年    
                 シアタートラム ザ・スズナリ  ←
                 2002/11/15-17 2012/3/7-11   2013/3/28-30
                 4ステージ   7ステージ    3ステージ
                 アイホール   ←       ←
                 1/29-12/1   1/27-29     1/24,26
                 4ステージ   ←       2ステージ
                 1時間40分   1時間48分   1時間44分
                 2800円     3000円     ←

 かがり             :江口恵美  寺本多得子    ←
 名前が思い出せない転校生の女1 :荒木千童  原綾華      ←
 名前が思い出せない幼馴染みの女2:川井直美  久保田智美    福良千尋
 名前が思い出せない幼馴染みの女3:−     大江雅子     ←
 名前が思い出せない幼馴染みの男1:立脇透晴  神藤恭平     ←
                 /長谷川一馬
 名前が思い出せない幼馴染みの男2:芝本大吾  −       −
 保線区             :岩松高史  速水佳苗    ←
 駅長              :紀伊川淳  小野亮子    ←
 喪服の兄            :小坂浩之  長谷川一馬   ←
 喪服の弟            :橋本健司  ←       ←
 喪服の女            :藤野節子  森川万里 喪服の姉 森川万里
 唄の先生            :はたもとようこ ←     ←
 理科の先生           :亀岡寿行  ←       ←
 名前を覚えている幼馴染みのヤヨイちゃん:加納亮子  阪田愛子 ←

 2013/03/28(木)曇 3:03-4:47PM(1'44)後方中央  客席7割(30人)
 客層:学生、20-30才台中心、あと中年層。男性過半数
 客入れ:初日から客席を減らして、3列、通路、2列(後1列追加。フレキシブルに
 増減。ほか「よぶには、とおい」と同様。

 舞台。本を開いたイメージという、真白のくの字に傾斜した床。絵のような雲と
 ベンチ。正面暗闇にワイヤー列を渡し。
 お話。少女期を過ごした町を久々に訪れた女性・かがり。消えかかりそうな記憶の中
 を彷徨いながら、そこにあったことを確かめていく。

 震災の傷癒えぬ一方、風化する災禍の記憶、今に意義ある3演。苦いファンタジー
 仕立て。閉じられない童話の本、夢の狭間に立ち、無力感に苛まれながら、主人公は
 明日をみつめる。周囲の人物とも見守る作家の視点は優しくて、静かに胸に迫る。
 冒頭とラストのページをめくるよな音と光が、シンプルに未来を感じさせてくれ。
 賑わう若手と、玄妙な中堅の個々とアンサンブルはますます上々、作家に寄り添う
 劇団のよさを感じさせて微笑みねこ。
 

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