前頁 ] ホーム ] 一覧 ] 次頁 ] 


 ベターポーヅ「並プレイ 〜パンがなければ冷えた焼き鳥をお食べ」

 @新宿 THEATER/TOPS(2002/2/2-10 12ステージ) 
 http://theatertops.tripod.co.jp/
 全指定 前売り2800円 当日3000円
  @大阪OMS 2/15-17

 作・演出:西島明 美術監督+宣伝美術:東大路道恵 舞台監督:上林英昭
 照明:大塚之英[ストーリー・レーン]
 音響:水元健一[プランニング アートリミテッド] 衣装:キタサコ製作所
 オブジェ:空間工房タシブトフクシマ 舞台写真:佐渡谷威昶
 美術助手:藤原孝子 制作:勝沼智子、亀川朝子 協賛:高原書店
 出演:
 渡辺道子、猿飛佐助、阿部光代、加藤直美、松浦和香子、山崎和如、西島明
 ブルースカイ[劇団弁当猫ニャ−]
 大日向美名子、川山亜希、多賀万希子、武山充恵、山口卓子

・東京公演のみ
 飯野美穂子、石川明子[動物電気]、佐々木幸子、ザンヨウコ[危婦人]、原田玖美子
 吉原朱美
 
・大阪公演のみ
 上ノ空はなび[上海太郎舞踏公司]、岡本友喜子[クロムモリブデン]、沖 直子
 坂野上真澄[THEATER@MEN'S WORKS]、山本ユーコ[劇団衛星]、
 若宮蘭子[クロムモリブデン]

 2002/2/10(日)晴 6:05-7:23PM(1'18) 前方から 客席ほぼ満員(140人)
 客層:20才代女性7割。男子はカップルでが多いような。客席美人率高め。
 客入れ:全椅子席、前後隙間小で窮屈。後からくるお客のために詰め移動あり。
 最前列が美味しいのは今回も同じ。折り込みパンフ。B5 4ページ。役者、スタッフ、
 インタビュー(好きなパン、王子様)、加藤直美エッセイ掲載。次回公演。「今年
 後半の少し肌寒くなる頃」トップスで新作。3月ENBUゼミ卒業公演。振付:山田
 うん。物販。CD-ROMパンフ第3弾(1200円を期間中1000円)。ブルースカイ×西島明
 対談ほか掲載。

 ENBUラボ卒業公演作品「顔の敵」(1999/12)を中心にリメイクした今回。

 舞台。砂色の壁に囲まれた工場中庭。全体、抽象画のよう。正面壁越しに意匠化され
 た砂の波、途中王宮がイラストに小さくみえ。下手、斜めの壁に張り付くように
 四角い煙突、出口に煤。中央、持ち込み式のテーブル、足の間はアーチ形。上手奥に
 開口入口。

 お話。パン工場女工の日常と美容。女工達はとんちんかんに衣食住。とある日、
 王子様三兄弟が、クイーン探しに工場来訪。すわ玉の輿と女の闘い。工場の「安全
 な生活」は「女王な生活」と文字遊びに変わり。でも、とんちんかんさでは変わり
 なし。王子達がぷぃっと出て行って、また日々は戻り「女工の生活」に。

 細かなシークエンスでの、すっとこどっこい幕の内弁当。パン生地こね、耳たぶなら
 ぬ、お腹の弛みで頃合い計り。逆立ちして真っ赤な顔でロシア人挨拶。ヤクルトで
 垢すり。芸能人を観ると鼻ぴく。ファンタジーとは?>この世の王国多摩テック。
 鳥を殺すのをやめて!を酷く芝居臭くいってみる。自分の弱いところに◎をつけて、
 たたき合う。小枝の似合う王子様。餅くわせろと庶民的な王子もあり。メイクすると
 いうより落書き(お客の似顔絵描きをサービス)。ちょんまげと蒼い瞼で青春地獄。
 鼻をかんだティッシュをくしゃっと潰して、その音を拡声。王子様はオッパイが
 大きい子がお好み、でわ勝負。足の裏の油を顔になすりつけて、すべすべ。まるで
 やる気がない喫茶店、注文は伝言ゲーム方式で伝え。お金持ちは口が悪い。
 トンカツ女王。帽子を取ると、かまぼこの板だけ。かまぼこは心が綺麗な人だけが
 見えるの。透明なかまぼこが泳いでる。トマトジュースは手で握りつぶして絞る。
 無造作に注いで、中国式お茶。青竹踏みしながらお食事。とかとか。

 新人沢山、ざわざわ感まし、賑やかとりどりにすっとこどっこい。新人の生硬さに
 物足りなさあれど、お惚け常連チームを要において、美味しさ損なわず。お洒落顔で
 いて、食べたりチラリ見せたり、肉感的エロ忘れず。微笑ましくもたまらない。
 ENBU公演時も一番人気キャラ、小枝をもつ王子に脱力素敵なブルースカイ。呆けた
 表情が、これもたまらなくキューティ。

月間一覧