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ハイバイ「て」
＠下北沢 本多劇場（2024/12/19-29 14ステージ）
全指定 前売 一般6500円 平日夜割6000円 学生4000円 平日夜割3500円
当日 一般7000円 平日夜割6500円
＠富山 富山オーバード・ホール 中ホール 1/8-9
＠高知 高知県立県民文化ホール グリーンホール 1/18
＠兵庫 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール 2/1-2
作・演出：岩井秀人 ドラマターグ・舞台監督：谷澤拓巳 美術：秋山光洋
照明：（株）ラセンス 音響：中村嘉宏、佐藤こうじ（Sugar Sound）
衣裳：髙木阿友子 演出助手：溝端理恵子 演出部：渡邉亜沙子、成瀬正子
衣裳管理：熊井絵里 宣伝美術：土谷朋子（citron works）
記録写真：平岩享 映像収録：安達亨介 WEB：斎藤拓 宣伝：吉田プロモーション
票券：江口紀子、村松里美（ローソンチケット） 制作助手：平沢花彩、林紗弥
制作協力：ニベル 制作：後藤かおり 企画・製作：WARE、ハイバイ
「て」初演 再演 改題3演 4演 5演 今回6演
駅前劇場 東京芸術劇場 青山円形 東京芸術劇場 ← 本多劇場
小ホール1 劇場 ほか
2008/ 2009/ 2011/ 2013/ 2018/ 2024/
6/18-23 9/25-10/12 4/13-28 5/21-6/2 8/18-9/2 12/19-29
9ステージ 15ステージ 17ステージ 15ステージ 16ステージ 14ステージ
自由2800円 自由3300円 指定5800円 自由3300円 指定4300円 指定6500円
1時間38分 1時間46分 2時間3分 1時間39分 1時間49分 1時間50分
父 ：猪股俊明 ← 大鷹明良 猪股俊明 ← 後藤剛範
通子 (母) ：岩井秀人 菅原永二 ユースケ・ 岩井秀人 浅野和之 小松和重
サンタマリア
太郎 (長男) ：吉田亮 ← 滝藤賢一 平原テツ ← 大倉孝二
よしこ(長女) ：能島瑞穂 青山麻紀子 内田慈 佐久間麻由 安藤聖 伊勢佳世
次郎 (次男) ：金子岳憲 ← 荒川良々 富川一人 田村健太郎 ←
かなこ(次女) ：上田遥 ← 浅野千鶴 上田遥 湯川ひな 藤谷理子
菊枝 (祖母) ：永井若葉 ← 研ナオコ 永井若葉 能島瑞穂 川上友里
前田(次郎友人)：町田水城 ← ノゾエ征爾 高橋周平 今井隆文 岡本昌也
和夫(よしこ夫)：平原テツ ← 古澤裕介 奥田洋平 岩瀬亮 岩井秀人
牧師 ：古舘寛治 大塚秀記 小河原康二 小熊ヒデジ 松尾英太郎 板垣雄亮
葬儀屋(1) ：折原アキラ 坂口辰平 田村健太郎 青野竜平 佐野剛 梅里アーツ
葬儀屋(2) ：高橋周平 用松亮 師岡広明 用松亮 長友郁真 乙木瓜広
2024/12/23(月)晴 7:02-8:57PM（1'50）最前方 客席8割（300人）
客層：2世代 大人より 女性過半数。
客入れ：感染対策 手指消毒任意。当日パンフ A4両面。物販。上演台本2000円ほか。
ロビーに、ノブだけの「ハイバイのドア」体験コーナー、ポスター掲示。
カーテンコール2回。
2008年初演の岩井秀人私戯曲作品。当人の演出は今回最終なの？。
舞台。一段高い島舞台。四隅に柱と部屋サイズの梁。前方の柱は中程が焼けて損耗。
下手にお婆さんのベッド。上手前方に「ハイバイのドア」。島の周囲にぐるり廊下が
ある設定。
お話。痴呆の祖母、死の直前集う家族と崩壊の状態を複数視点で描く。
これまでの対面客席・挟み舞台から、一方向のプロセニアム舞台に大変更。視点の
転換にもう一工夫がされ、結果岩井さんが遂に○を演じるという工夫がガツンときた
ねこ。確執を映した過去作品を思えば、考え深し。DVへの復讐、転じて自己浄化セラ
ピーな意味合いから、客観視をもった観客の共感が得られる舞台へと成長なアップ
デイトなされ。笑いがまぶされるけど、中盤、葬儀社の凸凹会話は別役実作品のようで
面白いと改めて。粒立ちの良い俳優をいい案配で配役、バラバラともいえるけど、
そこら物語に嵌まって巧いところ。
アフタートーク 9:03-9:30PM(27)
岩井秀人 ゲスト: 大原櫻子
岩井 トークの説明、「Twitter」で質問募集中。
大原 自分が出演していない人の作品では初のトーク。
（てを見たことは？）はじめて、ファンになられる方の気持ちがわかる。エグ面白い。
笑えるのって救いだなと。
岩井 逃げられないのが嫌なので。逃げ道に小松さん。（大原 岩井さんがお父さん
なのがグサッときた）重くなりすぎないよう、可愛くやりたいね。後藤の父で
筋肉モリモリ大演出！。
（台詞について）概要をいってもらえれば、状態をいってもらえばいい。
（大原 「おとこたち」の時は自由）舞台は生なのでその場で台詞を起こす、
キメキメにしない。
大原（どの役がやりたいか。）大原さん悩み。
岩井 お母さんをやってほしい。母親をおじさんがやってるのは逃げ道。そのまま
おばさんがやるのは逃げ道がなくなる。大原さんには派手な格好を、ちっちゃいけど
威張ってるとか、矛盾があるようにする。
大原（桜の園との違い）全然違うけど、どちらも家族の話。深刻で哀しいけど笑える。
岩井 桜の園に喜劇が見つけ出せない。台本が面白くないし。崇めすぎている。
大原 喧嘩でザワザワする、でも愛おしくなる。
岩井 赦しになる距離感があって、チェーホフがそう。原作のタイトルはサクランボの
方。利益を生むものを手放す意味が「桜の園」ではなくなっている。（日本語訳の）
タイトルは間違っている。
大原 原作はアップダウンがない印象があるが、KERAさんの舞台は色とりどりがあって
違う。
大原（エグさと面白さで好きなシーン）前田はちゃんと帰れたのか？。
岩井 前田の「帰りたい（ぽつり）」は新演出。
（セットが揺れるのは）不安定さ、お客の想像をどこまで使えるのか。そんなに
キレイに立っていない。（焦げた部分）キレイな柱（大黒柱の意味も）ではない。
揃っていることが違和感がある。
大原 鳥の糞で子供の頃同じような体験をしたこと。舞台を見ていて懐かしさが。
岩井 そうとは知らず。鳥の糞は物語の往復の目印。
岩井（初演など初期から感じ方の変化）最初は僕の話。再演で色々な家族の話を
聞いたりしながら、だんだん自分の話ではなく作品になっていった。引いていく、
セラピーじゃないけど、とっくに自分の話はどうでもよくなっていった。
最初は前半の話をと。父と兄の狼藉を書こうと母を取材して、そんな酷くはないと
言われた。そこから僕と母の視線で2つの構造になった。初演は登場人物にエフェクト
を掛けてて、派手にしたり美しくしたり。兄の本人が観に来て気持ちよかったよう
だが、実際はあんなに美しくはない。
（ここで終了五分前合図の鳥の糞が墜ちてくる。大原さんが椅子から跳びはねて
逃げ出す。）
岩井 知らなかったこととはいえ、大原さんのトラウマを呼び覚ましてしまった。
岩井（手の小道具を無くしたわけ）以前はお婆さんの傍らに人形の片手を置いていた。
薄い人形劇みたいな象徴だったが義手と勘違いする人がでたのでやめた。
大原（大原さんの家族が、家族として機能している話）
大原 芝居って心が救われる。客観的に愛おしく見られる。ナイスキャスティングで
きちんと役の型に嵌まってて、見ていて共感できるものだった。
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