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 MONO 第37回公演「赤い薬」

 @赤坂見附 赤坂RED/THEATER(2010/3/6-16 12ステージ)
 http://www.red-theater.net/
 全指定 一般前売 4000円 一般当日 4300円 学生前売 3000円 学生当日 3300円
  @大阪 HEP HALL 2/19-28 11ステージ
  @名古屋 愛知県芸術劇場 小ホール 3/3 1ステージ
  @福岡 ぽんプラザホール 3/20-21 3ステージ
  @米子 米子コンベンションセンター 多目的ホール(特設ステージ)3/24 1ステージ
  @札幌 生活支援型文化施設コンカリーニョ 3/27-28 2ステージ

 作・演出:土田英生(97年9月@OMS初演) 舞台美術:柴田隆弘
 照明:葛西健一 音響:堂岡俊弘 衣裳:大野知英[iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA]
 演出助手:磯村令子 舞台監督:青野守浩、松下城支
 宣伝美術:西山英和 (PROPELLER.) 制作:垣脇純子、本郷麻衣、田平有佳
 衣裳協力:パジャマ屋 制作協力:アトリエ劇研
 企画・製作・主催:有限会社キューカンバー
 平成21年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
 京都芸術センター制作支援事業
 出演:
 水沼健 :森雅行(被験者)
 奥村泰彦:城山晶(被験者)
 尾方宣久:間瀬和則(被験者)
 土田英生:山岸貞夫(被験者)

 金替康博:佐伯惣二(医師)
 山本麻貴(WANDERING PARTY):永田眞美(看護士)

 2010/3/12(土)晴 6:03-7:36PM(1'32)最前方下手 客席9割?(110人)
 客層:大人寄りに老若男女幅広く。男女半々。
 客入れ:最前C列、舞台美術とも前方広々。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚
 配役、スタッフ。次回公演。11-12月 四都市ツアー。 物販。パンフ A4 16ページ
 500円。出演者エッセイ中心 芝居外の企画も楽しめ。メッセージ書きDM入り有無版
 を選べ。なしを選ぶ人がいるのかしらん。DVDほかいろいろ。カーテンコール1回1分。

 97年9月初演作。名作「−初恋」「きゅうりの花」に挟まれ、忘れられた格好?。
 舞台。レトロな多角形ラウンジ。白漆喰壁、ステンドグラスの明かり取り窓、市松
 模様の床。壁際に革張りベンチ、丸テーブル。造り込んだ美しい美術にさすが奥村
 泰彦クラシックと思って鱈、今回は柴田隆弘氏。スクエアのリアル美術でもお馴染みの
 職人技◎。

 お話。治験ボランティアとして、専用施設に入れられた人々。高額の謝礼金に釣ら
 れた彼らの話したくもない事情が見え隠れするする中、パニック発生。高揚感が
 得られる赤い薬はかなりやばい薬らしいのだ。医師に聞いてもわからない。そんな処
 、女性看護士が良心の呵責だか、医師への愛想づかしからか、救いの手を差し出して
 きて。

 サスペンスとコメディのコンビランチが旨く面白い。袋小路の大人の哀感、屈託した
 男女の愛情もトッピング。シチュエーションからキャラ芝居までいろんな味わいが
 楽しめて○。利己的遺伝子に操られて、大人子供に暴走気味の医師が、ラリってる
 治験者と同等に描かれてるのが凄し。冷徹な作家の視点が冴え。

 そんなエキセントリックな医師役を木訥上手と思いこんでいた金替さんが演じて、
 驚かされ。はたまた、情けない男どもをピシャリと縛めて女丈夫な看護士役山本さん
 に惚れそうになったり。愉快活性舞台で○。

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