＠京都下鴨 アトリエ劇研(2005/7/15-17 3ステージ)
http://www.gekken.net/
全自由 前売2000円 当日2300円 学生1500円
原作：松田正隆 「Jericho」「水いらずの星」「石なんか投げないで」
構成・演出：砂連尾理 振付：砂連尾理+寺田みさこ
舞台監督：西田聖 照明：福山和歌子[真昼] 音響：宮田充規[GEKKEN staff room]
歌唱：林加奈 衣装：宮田志緒 小道具：松井瞳
舞台美術：清水俊洋 ラウンダー：高橋良明 制作：橋本制作事務所 山田大
主催：砂連尾理＋寺田みさこ 提携：アトリエ劇研 協力：京都造形芸術大学 真昼
京都芸術センター制作支援事業
戯曲上演データ ＊「ねこレポート リンク」
「Jericho」 1988/3/10-15＠ウィングフィールド
「水いらずの星」 2000/11/7-8＠青山円形劇場 11/23-26＠メイシアター小
「石なんか投げないで」 2004/3/11-14＠メイシアター小 3/19-24＠こまばアゴラ
使用楽曲
夜のストレンジャー （ベルト・ケンプフェルト）
魔笛 序曲 （モーツアルト)
スモーク・オン・ザ・ウォーター （ディープ・パープル）
音楽玉手箱 （アナトーリィ・リャードフ ）
国民の象徴 （エドウィン・ユージーン・バグレー）
星条旗を永遠なれ （スーザ）
出演：
砂連尾理+寺田みさこ
2005/7/15(金）晴 7:35-8:20PM(45) 中段より 客席満員（75人）
客層：20-30歳代女性8割、地元のみならず青年団ら東西のパフォーマちらほら。
客入れ：整理券なし。土足可。ベンチ2列、雛壇に椅子3列。中央と上手手前床での
パフォーマンスあり、前よりが○。折り込みチラシやや厚め。折り込みパンフ。
B6 3ページ。挨拶、企画説明、戯曲データ、使用楽曲、予定掲載。次回公演。
シリーズ2 新作書き下ろし戯曲リーディング 12/1-2＠京都芸術センター。
シリーズ3 同原作による新作ダンス 2/24-26＠アイホール。
物販。関連雑誌ほか。 カーテンコール1回1分。
付記。今週末は祇園祭。京都〜四条の道路、地下鉄は混雑。劇場がある下鴨あたり
は常と変わらないけど、余裕をもった移動が吉。
松田正隆の戯曲をダンス化するシリーズ。まずは旧作から。
舞台。素舞台。正面壁、上手端に開口（赤いドア）。
構成。もうちと詳細下記。松田正隆戯曲のモノローグ流れる中、女の顔に包帯を
巻き、化粧を施す男。一転、ムーディな音楽。ぎこちない社交ダンスまたは狂った
ように壁倒立、はたまた行進。など。平静と狂乱の繰り返し、そして暴力と隷属の
残り香。
独りよがりも緊密な独特デュオ、パッチワークにカラフル装い。元々判じがたい
詩的原作はサンプリングされて、もはや隠し味。台詞、包帯女、石、たまらない
男女関係のかけらとか。意味や物語ありげな種々所作や演出あれど、みな無内容
（虚心）に思え。推し量ることを誘いながらの意地悪ぶりを面白くみるねこ。
原作のムード、男女それぞれ（男を主。時折立場を入れ換え）の現実と妄想、
孤独と愛の夢を、明暗緩急あるカラフルなパフォーマンス風景に現した印象。
ふーむとみるねこ。
役者。寺田さん。中性的で無為な魅力、冴える身体表現とも、飽かずみつめるねこ。
主な構成。
・ミラーボール。女声ボーカル・夜のストレンジャー。ショーガールみたい、
銀のドレスの寺田（女）。蟹歩き〜中性な魅力セクシーに。壁に当たっては戻り。
包帯を落とし始め、中央で立ち、股下に包帯の小山。
・無音。男声モノローグ「石なんか投げないで」の一節が小さく流れる。白シャツ
に吊りズボンの砂連尾（男）、前方で床に小石を置きながら後退。バラバラと床に
落とす。壁に寄り掛かって座り、男は女の顔に包帯を巻く。上手前方にオレンジの
スポット。化表粧箱から道具を出し、包帯の上から女に化粧する。目元とか。
・シンフォニー。男は女を後押ししながら歩く。男退場。
・無音。女は壁に足を上げて倒立。ピンクのパンツ。床に崩れる。
・マーチ。男は顔に半端に包帯を巻く登場。女は顔に巻いた包帯のほどけた端を
手で引っ張り、じたばたと壊れたよな人形ぶり。スポットの中の女。男は外の
暗がりからじっと見る。
・照明は緑一色、ラテンアレンジのスモーク・オン・ザ・ウォーター。
男、壁に倒立。女も足を上げ。ぐにゃぐにゃした社交ダンス・デュオ。女、目や口
をぱちぱち、ぱくぱく。男は指ぱっちん。女は男を見やりながら、腹をかく。
壁にどすんとあたる。
・無音。役者にスポット。オリジナルのスモーク・オン・ザ・ウォーターがラジオから
流れてる風。男退場。女、一人座って化粧続行。
・ドラムロール。男は踊る女を背後からつかみ上げ。男は自分で包帯を巻く（？）
・女声ボーカルのドイツ歌謡。２人、壊れた人形のようにぎこちなくユニゾン。
女は木偶人形のようになり、床に２人。女１人くるくると踊る。
・無音。男声モノローグ「水いらずの星(?)」の一節が小さく流れる。男は女の足に
ハイヒールのサンダルを履かせる。
・マーチ。照明は赤一面。手と足ぶり大きく行進。男は前方、床に置いたカードを
めくる。女は万国旗を張り渡す。壁際に女は寄りかかり、男が足下に角をおく
たび、踊り横移動する。その間、狂ったような女の声が流れる。女は万国旗を
対角に渡す。一端を外し、回りながら胴に巻いていき、転がる。壁に足を上げて
逆立ち。倒れて、手やらに包帯をまく。
・無音。女にスポット。男は前側で小石を置く（仕草）後、片づける。
・女声ボーカル・夜のストレンジャー。男は仰向けに寝ころんだ女の上を跨ぎ、
女のほどけた包帯を両手で持つ。男は、操り人形のように女の手を左右に動かし。
同曲
・シナトラボーカルで同曲。男女とも自発して動き。２人立ち、男は手を鼻、頭、胸
そして腹に当てる。照明赤（？）男は自分で包帯を巻く、女は化粧箱を前に化粧
する。女は逆立ちし包帯を集める、男は包帯を半端に巻く。ひとしき踊り。
男退場、女は化粧箱の上にのり、手を広げてポーズ後、退場。
おまけ観光写真＠四条烏丸
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